著者はノーベル経済学賞を受賞し、日本でクルーグマンと並んで注目される経済学者。
段階を積み重ねて経済理論を説明しているので非常にわかりやすいです。なぜ、ケインジアンは賃金の下方硬直性があると考えるのか?人々のインフレ期待が失業率に影響を与えるのか?など「なぜ」なのかを考える姿勢が身についていくのが実感できます。
ただ、いくつか注意点を挙げると、経済成長論についてはあまりページが割かれていません。従って、経済成長について学ばれたい方は別の教科書を手にとる必要があります。
また、全体的にデータが古いです。データが90年代どまりということが多いので、最新のデータを交えて勉強されたい方は『クルーグマン マクロ経済学』等他の書をあたるのが良いのではないでしょうか。
もちろん、本書が数多くある経済学テキストの中でも特に優れているのは確かです。