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「空港のホテルで彼を待つルイの裸の下半身から甘い蜜が零(こぼ)れる」というのがうたい文句ですが、タイトルに見合った制服姿の(もしくはそれを脱ぎ捨たことが明確に判る裸身の)写真は全体の四割程度です。その手のコスチューム姿を期待する読者には残念ながら物足らなさが残るでしょう。
また、ヘア解禁前夜の時代の作品ですから、下半身は基本的に下着を身に着けているか、掌を局部に当てており、ヘアが露出することを全く避けた構図で押し通しています。その下着も、普段着の女性像を表現しようとしているかのように特徴がなく白色系で、およそ色気のないものが目立ちます。
ですが、片方の手で豊満な乳房を躊躇することなく自ら鷲づかみにし、そして残りの片手で秘部をまさぐるポーズの写真が多く、そこでの桜樹ルイの姿態は突き上げるような性的快楽が全身を貫いているといった様子です。唇は呆けたように半開きで、時に指を前歯で軽く噛んでいます。そして放心した状態の目は焦点が定まっていません。すべての理性を放擲して性的絶頂感に積極的に屈した女性の姿を表現する写真が満載です。
本書における桜樹ルイの裸身の魅力とはどこにあるのでしょうか。彼女は当時二十歳。目鼻立ちが整った美人ですが、その表情にはまだあどけなさが取れきれず、はにかむような笑顔には少女の持つ愛くるしさを感じないではいられません。そしてだからこそ彼女のような一見無垢な様子の女性がこの写真集のように、性の喜びを倦むことなく肯定的に求め続ける姿に見る側は性的昂揚感を一層得られるのです。
ヘアこそ見えませんが股間を恥らうことなく大きく開く写真もあり、これほどまでに淫らな姿態を見せることも厭わず、性的愉悦を果てまで味わい尽くそうとする彼女の痴態に、性的欲望に対する女性の潔さを見る思いがしました。