「ポーの一族」に続いて、またまた発売日に買ってしまいました「スター・レッド」。作者のSF作品の中で一番好きな作品です。そのドラマティックで感動的なことといったら、「ポーの一族」や「トーマの心臓」といった超名作にも並ぶ作品で、私の中では萩尾作品のベスト3です。
私は元々フラワー・コミックスを持っていますが、本書ではカラーページが再現され、また絵が大きいのもとてもうれしいです。
火星人の徳永星=セイ・ペンタ・トゥパールの火星への望郷の想い、その彼女を火星に連れて行く謎のエスパー、エルグ。火星人たちからは「災い」として狩られようとし、また情報部からも追われるセイは、やがて滅亡に向かう火星の運命を知り、これを阻止しようとしますが...。
セイへの想いを込めて精神を解放するエルグの姿に胸が熱くなり、ラストのサンシャインとジュニア・セイの姿に静かな哀愁を感じ、読後もその余韻をいつまでも感じていたいと思う、とても切なくて心に残る名作だと思います。