TNG劇場版第3作でST通算第9作目にあたる『叛乱』
宇宙艦隊の基本理念・最優先事項に相反する命令を、指令部の提督から受けた、ピカード艦長以下エンタープライズのクルーがどう対処、解決するのか…。
重苦しいテーマの本作ですが、セットとは思えないバクーの村や美しいロケを多用し、希望に溢れた展開で、TNGらしい作品であると思います。
セットや小道具、衣装など美術も素晴らしく、前2作を凌いでいます。
これまで、エンタープライズなどの艦艇は精巧なミニチュアが用いられていましたが、本作より宇宙空間や惑星なども含め特撮は全てCGIになりました。
脚本は当初、前2作を担当したブラノン・ブラガ&ロナルド・D・ムーアを予定していましたが、DS9にVGR、そして『M:I:2』と激務の為、彼らの師匠にあたるマイケル・ピラーが担当。
監督は前作『ファースト・コンタクト』に続きジョナサン・フレイクス。
前作よりもクルーそれぞれの見せ場を用意し過ぎた(ファンには嬉しい限りですが)様で、若干ぼやけぎみですが『ST5 新たなる未知へ』ほどではなく、上手く纏められていると思います。
実はこの『版乱』は2部構成の第1部で、次作が続編になる予定であった様です。
第2部が製作に至らなかった理由は定かでなく、残念ですが、この『叛乱』が劇場版としての評価に賛否があったり、他の3作とは違う雰囲気なのには、こうした要因があったからではないでしょうか。
それでも、スター・トレックらしいプロット満載の、愛すべき作品であると思います。
ジョナサン・フレイクスとマリーナ・サーティスの音声解説が楽しめました。
二人はホントに仲が良いんですね。
次作『ネメシス』が失敗作であったと示唆するコメントが興味深かったです。