「スターダスト・メモリーズ」と題された6つの短編と、それ以外の7つの短編の計13編で構成されています。星野先生ならではのセンス・オブ・ワンダーに圧倒されるハードSF作品集です。
特に表題作「スターダスト・メモリーズ」シリーズには名作が多い。宇宙船が“時間の進み方が異常に速く、生物は長く生きられない惑星”に不時着する…という場面から始まるvol.6「セス・アイボリーの21日」は、“私”とはいったい何なのか?という哲学的な問いを、SF作品として感動的に表現した傑作。
先生の短編代表作の1つで、vol.4「射手座のケンタウロス」と共に自選作品集「MIDWAY宇宙編」にも選出されました。vol.3「メリー・ステラ号の謎」とvol.5「鯨座の海」も、アイデアが非常に優れています。
それ以外の短編では、「メビウス生命体」が名作だと思います。ブラックホールの観測船が、ブラックホール付近の小惑星に半分埋まった状態で発見した、正体不明の球体を船内に持ち帰ります。だがその中には、恐るべき未知の生命体が…
「灼ける男」は着眼点が面白いです。好きな作品。「War of the Worlds」と「ターゲット」は皮肉が効いてます。なお「宇宙からのメッセージ」は、漫画ではなく3ページのおまけ的なイラスト作品です。
<スターダスト・メモリーズ>
vol.1「詩人の旅」
vol.2「木霊の惑星」
vol.3「メリー・ステラ号の謎」
vol.4「射手座のケンタウロス」
vol.5「鯨座の海」
vol.6「セス・アイボリーの21日」
「ウラシマ効果」
「War of the Worlds」
「ターゲット」
「大いなる回帰」
「灼ける男」
「宇宙からのメッセージ」
「メビウス生命体」