冒頭の「覚醒」への経過には、ある意味脳内で理解するのは難しいかもしれないです。本編に至るまでの背景の描写も若干つらいものがある。
もっとも、戦略御三家を仰ぐという作者さんが真価を発揮するのは、中盤以降の宇宙艦隊と組織のありようです。重厚と言ってよい文体は、読むものを選ぶかもしれないですけど、スマートに扱ことによって意外にすらすらと読めてしまうことには驚き。
そして他のレビューにもあるように、挿絵はないです。表紙のヒロイン(主人公)と思われる少女のシルエットのみ。
これは、まさに読者の想像力を大切にした結果ではないかと推察。各々のイメージによって様々なヒロインとロボットが誕生するのだ。最近の視覚化された作品とは一線を画すといってもよいかも。
もっとも残念なことは、この物語を味わいつくすには200ページそこそこでは足りなかったという事実です。ページ数の都合もあるとおもわれますが、世界観をさらに堪能するには最低でも後50ページは必要でした。
あらたな<創造>における次回作を期待したいもの。