僕にとってブラーの最高傑作は2nd『モダン ・ライフ・イズ・ラビッシュ』だ。チャートでは最も振るわず、爆発的ヒット曲もない。だがファンならこれを最高傑作だと挙げる人も多いはず。なぜなら彼等が「自分の身の回りのものにまず目を向ける、共有する」というアイデンティティを確立した作品だからだ。デーモン・アルバーンが完全に主導権を握る以前、実にバンドのケミストリーが結集していた作品とも言える。ちょうどその時期(92、93年頃)のドキュメンタリーともいえるのがこの『スターシェイプト』だ+この日本盤はさらに初期のライヴ映像がつく
音質はリマスターされたとは言え悪い。カメラワークも特質すべき点はない。だがこの時期の動いたブラーを見られるというのはかなり貴重だ。たいていのブラーの姿は『パークライフ』以降のものだろう。そこではあまりにデーモンが強調されて映されている。あのシャイなグレアムもこの映像ではPJハーヴェイその他を罵ったりと、結構な悪態をついている。何より4人の無邪気さに驚く。ツアーヴァン(?)内でのどんちゃん騒ぎは最高である。
ライブ映像で言えば「Chemical World」におけるグレアムのギターが圧巻である。Mrローファイが泣きのメロを奏でているのだ