1999年、キューブリック作品初DVD化時の日本版BOXセット。「時計じかけのオレンジ」「バリー・リンドン」「シャイニング」「フルメタル・ジャケット」の4枚組。米国版は「ロリータ」「博士の異常な愛情」「2001年宇宙の旅」を含む7枚組だった。米版はデジパック仕様だが日本版の本商品は単体同時発売のモノと同じ初期のトール・ケース(ホワイト・大きめ)でBOXにそのまま収納されている。好みにもよるが、この日本版仕様の方がグッド。
画質、音声に難ありとして評判の悪かった1999年の初DVD化だが、非リマスターの荒い画質はオリジナル劇場公開時の味を残しているともいえ、音声にこだわりのあったキューブリックが常に自作に適用していたのは「モノラル」であり、今となっては、逆に貴重なアイテムになりつつある。(以降の現行のDVDは全てリマスター&5.1で、モノラルへの音声切替も皆無である)
だからといって現行の美麗リマスター&迫力の5.1音声を否定するものではない(こちらはこちらで素晴らしい)。新世代の新技術によるリニューアルもキューブリックの意に反するものではないであろう。
というわけで、本商品はこだわりのあるコアなキューブリック・ファン向けへのお奨め。
本BOXセット収録の「シャイニング」が「143分版」なのは大きなポイントであろう。