古い東京の風情を残す、下町の“古本屋”「東京バンドワゴン」のシリーズ第3作。
まるで往年のホームドラマを観るような、ほのぼの家族の助けあい、信じあいが心に沁みる。
前作の続きで、堀田家の新たな一年が描かれているが、一作ごとにそれぞれ結末がついているので、
この作品だけを読んでもついていけない、ということはないだろう。
もちろん、最初から読んだ方が季節感や登場人物の気持ちの動きが感じられるので、第一作から
読まれることをオススメするが‥。
このシリーズ、当主の勘一以下、四世代にまたがるワケあり家族の何かと事件に巻き込まれる日常に
非日常を感じるところが、読者としては面白さのツボなのか‥。
作者が次第に風呂敷を拡げつつあって、「おいおい、そこまでやるのかい。」とも思うが、読んでいて
楽しいから、それでいいのだろう。
次作も期待。