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一曲目の出だしから、その初々しい響きがたまらない。後期のスタンダーズにはない感覚だ(失礼)。
このアルバムは、スタンダーズVOL2に比べ比較的有名な曲が入っている。
一曲目のミーニング・オブ・ザ・ブルース。
3人がお互いの音を確かめるように、手探りで演奏を進めていく。聞いているうちに、こちらまで手に汗にぎってしまう。
そして、2曲目のオール・ザ・シングズ・ユー・アー。手垢のついたこの名曲が新鮮に蘇る。今でこそ、キースの和声法は一般化したが、この当時にはより一層新鮮だったものだ。そして、イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド、ザ・マスカレイド・イズ・オーヴァーと渋めの曲が続き、最後にゴッド・ブレス・ザ・チャイルド。エリックドルフィーで有名なあの曲だ。でも、何かが違う。いや、全てが違う。
ドラムのジャックのリズムに乗せ、ベースのゲーリーとピアノのキースがドラマチックに踊り狂う。大興奮。そして静寂。
「ああ聞いてよかった」、といつものセリフ。
虚飾を徹底的に排除したパワフルでシリアスなジャズ。三人のインタープレイが創り出すとってもリアルなこの音空間を共有できることは、ジャズファンの幸せ以外何ものでもない。スタンダーズトリオがここで主張する新たなジャズの美意識に身も心も酔わされる。
トリオ結成20年後においても、キースジャレット(p)ゲーリーピーコック(b)ジャックデジョネット(ds)の三人の名声は衰えを全く知らない。本作はこのトリオのデビュー作にしてジャズ史に刻まれた永遠の名盤である。
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