このレビューを読んでいる方は、このゲームがPC用アダルトゲームからの一般向け移植ゲームであることはご存知だと思います。かくいう私もPC版の大ファンで、限定版同梱のドラマCD目当てで購入しました。果たしてそのCD、やはりドタバタな物語を牽引していくのは既存キャラであって、新規キャラの影は薄いです。よって、この新規キャラの声優さん目当ての方にはちょっと物足りないかも知れません。ミュージックCDは、4曲だけなのだから、ドラマCDとまとめて1枚にしてくれてもよかったのに、と思ってしまいます。
さて肝心のゲーム本編、PC版の経験者に対しては、結論から言うとこの移植作は合格点です。この手の移植でありがちなキャスト変更もなく、ひと安心です。既存キャラのシナリオについては、当然のごとくアダルトシーンはカットなわけですが、その代わりの追加エピソードがいい感じです。特に美奈都のそれは、PC版で少し不満だったところが解決していて、必見です。一方新規キャラのシナリオ内においても、既存キャラが自由奔放に振舞っていて、楽しいことこの上ありません。あとはこのレビュータイトルにもあるように、細かな変更点を探してみるのも一興です。
このPS2版で初めての方には、この移植作の選択肢は最大でも7つ、それも分かり易いのでゲーム性は低く、典型的な電動紙芝居です。しかしそんな欠点はあっても、各ヒロインのいわゆる個別シナリオに入ってからも、選ばれなかったヒロイン達もきちんと物語に絡んできて、各ヒロインの様々な一面が見られます。そしてまた、多くのシナリオでは、各ヒロインの家族の存在がさりげなく絡んできて、さわやかな印象を残してくれます。脇役のキャラも魅力的です。
総合的には、ゲームプレイ機能やコンフィグなど必要十分に備えていて快適にプレイできるので、一度クリアしても再度見返したくなる良質なテキストと立ちまくっているキャラをもって、お勧めの作品であることを銘記しておきます。併せて、一般向けに発売されているドラマCD
スズノネセブン! 未来・運命・共同体!もお勧めです(新規キャラの出番はないですが)。
願わくばこのゲームが売れて、アニメ化に発展すればもっと楽しいのですが。