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スシエコノミー
 
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スシエコノミー [単行本]

サーシャ アイゼンバーグ , Sasha Issenberg , 小川 敏子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「経済のグローバル化」と聞いて誰もが連想するのは、マクドナルドやウオルマートのような、巨大多国籍企業の姿かもしれない。しかし、地球規模に広がった寿司ビジネスを支えているのは、無機質な大企業ではなく、昔かたぎで活気に満ちた個人のネットワークだ。日本のローカルフードだった寿司が世界食になるきっかけは?地球の各地で寿司はどのように進化したか?マグロ養殖場になにが起きているのか?5歳の時、寿司に一目惚れした若きアメリカ人ジャーナリストが、5大陸14カ国の取材を敢行、読者を「寿司経済」を巡るワールドツアーに御案内する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

アイゼンバーグ,サーシャ
米国フィラデルフィア在住のジャーナリスト。5歳のときに寿司に出会って、寿司と寿司が口に入るまでのプロセスに興味を持ち始める

小川 敏子
翻訳家。東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文学科卒業。小説からノンフィクションまで幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 355ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2008/04)
  • ISBN-10: 4532353017
  • ISBN-13: 978-4532353018
  • 発売日: 2008/04
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 寿司というよりはマグロの話である。
 寿司の国際的な普及により、一躍最高級食材となったクロマグロ。話は空輸技術の開発物語から始まり、築地の仲買人、米国のレストランの現場、某宗教系の企業までが参入する生産地での買い付け、養殖化への試行錯誤、国境をまたいだ裏取引など、マグロを追う者たちを全世界に追って展開する。
 「脱・マグロ至上主義」を(一人で勝手に)標榜し、回転寿司のマグロにも手を出さない私としては、マグロ以外の魚介類、例えばサケやハマチやサバやウニがどのような位置づけを与えられているか、北海のニシンやタラ、地中海・南米のカタクチイワシ、中国や南米の淡水魚など低価格で地域色の強い魚がどう利用されているか(または、される可能性があるのか)など、「寿司」全般についての話題をもう少し取り上げてほしかったように思う。流通や消費についても、敷居の高い高級店のうんちくやサクセスストーリーばかりではなく、回転寿司やスーパーのパック寿司にも目を向ければ、やはり大量流通・大量消費のグローバリズムの影は認められたのではないだろうか。
 とはいえ、本書の取材範囲はきわめて広い。関係者へのインタビューも、市場関係者・漁業者・寿司職人から不法取引の監視を行う養殖業コンサルタントまで、よくぞこれだけ精力的に調べて回ったものだと感心するほど多岐にわたり、寿司の歴史を始め文化的な部分についても(何か微妙に視点がズレている気がしないでもないが)かなりの紙数が割かれている。前述の通り魚種がクロマグロ、店が高級店に偏りすぎていること、同じ内容の繰り返しやまとまりに欠ける冗長な記述が目立ったこと、あまりに手を広げすぎて内容が粗雑になっている部分も見られたことなどから私自身の評価は星3つとしたが、スケールの大きな力作であることは疑いない。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゆきむら ふじみ トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
寿司の歴史と築地から始まり、前半は腕1本で世界に飛び込む寿司職人の話。寿司職人から世界を広げたNobuなどの有名無名シェフのレストラン経営の話。その後は、マグロをめぐっての国際経済や暗躍(?)する市場関係者たちの様子。全体に、築地市場とセリの話が散らばっています。日米を問わず、井の中の蛙にならずに、チャレンジしていく若い人の情熱が素晴らしい。
外国人のノンフィクションの良いところは、いろいろな人にインタビューしていること。日本人だと(通訳を通しての)英語でのコミュニケーションに限界があるのか、又聞きや二次資料に頼っていて迫真性に欠ける。また、日本人への取材だと、日本人同士で話しづらいことがあるのか、なかなか本音が聞けない。でも相手がガイジンだと、けっこうしゃべってしまう日本人。もちろん、著者は、単なる聞きかじりでなく、さまざまな地方で、いろいろな人に会い、たくさんの資料を調査している。と持て時間をかけて描いている。
ちょっとがかかりすることは、寿司といってもマグロの話がほとんどということ。私もお寿司は好きだけど特にトロが好きじゃないので、なぜマグロがこんな人気が出たのか、少しだけ分かった。資源保護が大事だよ。
追加:生のを食べない中国の人たちも寿司を食べるようになったことは、特に強調したい。東南アジアに出張行ったときに、同僚の中国系の人たちは、朝からにぎり寿司を食べていた。ほんとに驚いた。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By miyajee
形式:単行本
「グローバリズム」「グローバリゼーション」というものに対して、“すし”という切り口から眺めてみようというのが本書の主旨。

まず、すしネタ、特にマグロという商品はグローバリゼーションの最先端だということが指摘されます。遠洋で取れたマグロは、衛星電話でどこで水揚げしたら一番高値が付くかが調べられ、世界中から日本、そして今は世界中に送られるようになりました。すしとはグローバリゼーションというもののダイナミズムを見せ付ける商品だ、という指摘はその通りだと思います。

しかし、本書の優れた点は、例えば築地のマグロ仲買人や、世界中に散らばるすし職人達に精力的にインタビューをしている点でしょうか。

その結果判明したことは、何でも均質化、計量化してしまうグローバリゼーションの特徴とは正反対の姿でした。マグロ商人たちは、取引相手との信頼関係だけで商いを行い、協調してリスクを分散させているのです。例えば、大変な高値が付いてしまったときには、高い値段で引き取り、しかし古くからのお客さん(すし屋や魚屋、料亭など)には通常とはさして変わらない値段で卸すのです。

マグロビジネスはウォール街にあるような大企業が仕切ってはいません。スローフードを唱導している人たちは、「品格を保ったグローバルな商取引と食文化の共存はできない」と考えたようですが、すしに関してはそれは違いました。ここに独占的な力は働いてはいません。

また、すし職人の世界も、例えば「ノブ」などではグローバルなレベルでの人材流動性が確保されています。「ノブ」の職人はローテーションで世界中の店舗を回ります。

本書を読むと、すしの世界というものは、食材も人間も地球規模で展開をしており、そういう点ではまさしく「グローバル」です。しかし、それは、イデオロギー的に手垢のついた「グローバリゼーション」というものとは縁遠いものなのだ、ということが理解できます。

食をめぐるお話は、大部分が資本の論理に主導されるグローバリゼーションとの絡みで語られる昨今、違った視点から語られるおもしろい本だと思います。
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