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スコルタの太陽 (Modern & Classic)
 
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スコルタの太陽 (Modern & Classic) [単行本]

ロラン ゴデ , Laurent Gaude , 新島 進
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

老婆がその長い沈黙を破ったとき一族の知られざる秘密が明かされる―南イタリア、灼熱の太陽のもと、呪われた宿命に抗って果敢に生きるスコルタ家5世代にわたる波瀾の物語。ゴンクール賞受賞。ジャン・ジオノ賞審査員賞も同時受賞の話題作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ゴデ,ロラン
1972年パリ生まれ。劇作家として活躍していたが、その後小説作品も手がけるようになる。特に2002年発表の第二長編小説『ツォンゴール王の死』はフランス本国で大ベストセラーとなり、「高校生が選ぶゴンクール賞」と「書店賞」に選ばれた。ギリシア神話や古典悲劇などから自由に材をとり、また戦争状態における不条理な世界を舞台にするなど、その普遍性の高い悲劇作品は現代フランス作家の中でも異色の存在。歯切れのよい、簡素で詩的な文体に対する評価も高い。2004年に本書『スコルタの太陽』を発表し、「ゴンクール賞」および「ジャン・ジオノ賞(審査員賞)」を受賞。現代フランス演劇界、文学界でもっとも期待される若手作家の一人

新島 進
1969年埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒、同大学院修士課程およびレンヌ第二大学博士課程修了。現在、慶應義塾大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 244ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2008/06)
  • ISBN-10: 4309204937
  • ISBN-13: 978-4309204932
  • 発売日: 2008/06
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By B.B
形式:単行本
1875年、イタリア南部東岸のプーリア州。灼熱の太陽が照りつける鄙びた村モンテプッチョ。干してあるトマトは熱せられ、虫のように縮こまり、胸を悪くするような酸っぱい香りを放つ。そこへ一人ロバにまたがってやってくる男。「ここが世の果てだ。この時を15年間待った」と男は言う。この燃えるような太陽の日から、ひとつの家系が生まれた。

太陽の熱が大地を切り裂くかのようだった。この一文からスコルタの始祖が神話的に誕生し、モンテプッチョを舞台に一族の五世代に渡る系図が綴られていきます。著者の発する短文の速連射のような文体が、死をも恐れぬ特異な哲学を実践する始祖と二代目の圧倒的な存在感を見事に援護します。悪事で富を得た二代目が遺言代わりに教会と交わした契約はスコルタの異質さを浮き彫りにし、各幕間にはスコルタの老婆が神父に告解をするシーンがカットインし、前半は一種異様な作品雰囲気が魅力的です。

しかし三世代目の一人が、オリーブ油を土地の血とみたてて、甥っ子に労働の貴さと幸せを語りだすようになる頃から風足が変わっていきます。幾分教訓めいた感じがしてくるとともに、波風が減衰し物語が少しずつ失速していく感じは否めません。しかし文体は変わらずにキレキレで、血族の絆を前面にした多少脂っこい家族愛の話でも重たい感じはさせません。冒頭の強烈な出足を思えば後半は肩透かしを受けるような感はありますが、特異で逸脱した個性でも五世代もすれば人々と背景に霧散していくという大きな動きを描くのも物語の本質なのかもしれません。世代とともに血は薄まっていくものだからこそ、語りで繋げないといけない部分があるということなのでしょうか。そんなことを考えさせるところに著者の語り部としての優れた才能を感じました。訳者あとがきを読むと本書の文体の魅力を原文のフランス語で感じることができる人をうらやましくも思います。(本書は04年ゴンクール賞受賞作です)
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太陽の下で 2008/8/5
形式:単行本
読みたくなる本。久々に読んだ海外翻訳物の中では秀逸。
一族の淡々とした歩みが、小さな秘密、小さな出来事とともに、淡々と描かれている。家族愛について考えさせられた。
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