ザ・クルセイダースのピークを捉えた最高傑作であり、数あるライヴ盤の中でも傑出した一枚。70年代初期、ハービー・ハンコックのヘッド・ハンターズやドナルド・バードのブラックバーズなどと並んでブラック・ファンクとかクロスオーバー(今でいうフュージョン)とか呼ばれていた頃で、当初ジャズ・クルセイダースと名乗っていた彼等が頭の「ジャズ」をとって、ギターやエレキベースを導入してファンク色を強めた時期のライヴ。L.A.の有名なクラブROXYでの収録。スティックス・フーパーの独特なグルーヴ感のある「手足ばらばら」ドラムに絡むゲストのマックス・ベネットの「超イナたい」ベース、「ハードバップ色と南部テキサスの香りプンプン」のウィルトン・フェルダーのテナーサックスとウェインヘンダーソンのトロンボーン、ジョー・サンプルの「キラキラした玉をころがしたような」フェンダーローズの音色、そしてもう一人のゲストでまだ売れる前のラリー・カールトンはもうこの頃から最高のバッキングとリードソロを披露している。そして何より最高なのがこの日のオーディエンス。MCのウェインとの絡みや、後半のスロー~ミディアム曲における演奏への反応の良さは、相互作用でバンドを鼓舞し、さらにすばらしい演奏を引き出したに違いない。「ああ、この場にいたかった」と思わせる最高のライヴ・シューティングの一つ。