中学生の頃にFFVでFFデビューを果たすや、たちまちのめり込み、時間の経過も忘れてプレイしました。FFVはシステム重視の作品です。最大の魅力は、ジョブチェンジ+アビリティ修得による自由且つ個性を損なわぬキャラ育成システムです。誰でも好きなジョブに就けますが、一つのジョブのマスターには時間がかかるので、ある程度計画を練って育成する必要があります。無計画に育成すると中途半端な「使えないキャラ」ができてしまいます。プレイ当時、「誰にどのジョブを極めさよう? どのアビリティを修得させよう?」と、育成計画に楽しく頭を悩ませたものです。…戦闘では、難しい操作は一切不要です。雑魚もボスも弱すぎず、理不尽なまでに強い訳でもない。こうした秀逸なゲームバランスと上記の育成システムが相まって、戦闘はやり応えのあるエキサイティングなものとなっています。…グラフィックですが、ドット絵で描かれた大自然、中世ヨーロッパ風の町や城、幻想的なダンジョン、次元の狭間の彼方に広がる異世界…全てが違和感を一切与えぬ美しいものとして、脳裏に焼きついています。迫力満点で恐ろしげなモンスターのデザインも印象的す。…ストーリーはシンプル、人間臭さや歴史の重みを感じさせるものではありません。私の一番の好み路線ではないが、味があり変に癖がなく、極端に好き嫌いが分かれにくい…この意味での良さがあります。音楽には、外れが一つもなく、どれも未だに忘れられません。ゲーム音楽としても曲単体としても、素晴らしいです。…物語後半でパーティメンバーの男性キャラが主人公のみになる、時折会話イベントが冗長だと感じられる…不満な所は以上二点のみです。(ちなみに後者については、今風のゲームに比べたらずっと可愛いものです)。FFVはIVと並ぶFF黄金時代の象徴です。あらゆる面で奇をてらわず、それでいて奥深い…そんなゲームを求める人にお勧めです。