「FF」のナンバリングタイトルの中で最も新しく、最新技術を惜しみなく投入されて製作された作品。通常版でも比較的安価で入手できますが(笑)。
シナリオは全体的に落ち着きながらも、重厚かつ深く入り乱れた物語で、ちょっと大人向けな渋い印象を受けましたね。人間模様が複雑に絡み合っていて、明確な主人公像を描くことなく、様々な角度からシナリオを観ることができます。そして個々に「背負っている物」を描くことでキャラクター自身を際立たせてもいます。このあたりが個人的に大人向けな印象を受けた理由の一つかもしれませんね。勿論ムービーも美麗で良いのですが、長いシーンも多いのでスキップが出来るのは好印象です。
バトルシステムも画期的で、ガンビットの組み合わせやシームレスバトルは、「戦術」というよりも「戦略」が重要視されるシステムと感じました。魔法がやや使いづらい、召喚獣が暴走するなど不満な点もありましたが。キャラクターの成長もライセンスボードによって、どのタイミングでライセンスを修得させるか、パーティーのバランスはどのようにするのかとプレイヤー次第で如何様にもなる成長システムです。こちらのシステムは最終的には全員がほとんど同じステータスになってしまうので、やり過ぎると味気無くなってしまうのが欠点ですね。
FF12は賛否が別れてしまう作品です。個人的にはプレイヤーに委ねられた比重の高いことが原因の一つかなと思っています。シナリオもキャラクターの心情を明確に描かず、仕草での表現も試みています。どう捉えるかはプレイヤー次第です。バトルもガンビットやシームレスバトルに最適な選択肢は無く、プレイヤーが自分に最も嵌まるものを試行錯誤するといった感じです。ストーリーをどう解釈するか、バトルをどのように自分なりに仕上げるかを実際にプレイしなければ評価は難しいかなと感じます。それだけ幅のあるソフトと表現するのだけは間違ってないと思うのですが。