数あるFFシリーズでもこれほど血生臭く(怪物ではなく人間同士の殺し合いが大半を占める)、戦争と政治、そしてイデオロギーが描かれているのはないでしょう。
ストーリーはクリスタルを絡めた展開など旧FF的な部分を踏まえつつも、冒険よりかは戦争(内戦)のカラーが色濃く出ていて異色作と言って差し支えないと思います。同スタッフが手がけたタクティクスオウガと同様に描かれる熱い政治劇はこの作品の魅力の一つであると思います。タクティクスオウガのような分岐はなく基本的に一本道になっています。タクティクスオウガは単にシナリオの分岐というだけでなく、体制側、反体制側といったイデオロギー的な側面が強く興味深かっただけに残念に感じます。
ストーリーだけでなくゲーム部分にもタクティクスオウガと酷似していますが、基本的に戦闘には5人前後しか扱えず(タクティクスオウガは10人が基本)大きく趣が異なっています
算術師のジョブや終盤に加わる仲間などの鬼のような強さと、後半のランダムバトルでのチョコボの大群などゲームバランスに問題は少なからずありますが、前者に関しては別に使おうと使うまいとストーリーに変化はないと言っていいので、プレイヤーの姿勢の問題になると思います。
システム面はやり始めの頃は煩雑さを感じ取っ付きは悪いのですが、3Dの戦闘やジョブシステムを組み込んだキャラ育成は綿密に練られており、非常に幅が広くやり応えのある仕上がりとなっていて、理解すればこれほどハマれるSRPGもそうそうないでしょう。
最大の難点はセーブ・ロードが速いのはいいのですが(またゲーム中のロード待ちは大変短くストレスなくプレイできます)、登録メンバーが主人公を含め最大16人までと非常に少ない事でしょう。これのお陰で終盤はリストラの嵐に見舞われます。2ブロック使ってでも32人ぐらいは登録できるようにしてほしかったですね。