完結した作品の続編を作ることほど難しいことはない。
続編製作者はファンの期待に答えるため、伏線を使い果たし完璧に完結した前作の
一部の隙も無いストーリーになんとか抜け道を見つけ、知恵を絞って続編の構成を練る。
FF X -2も、Xのユーザーから寄せられる続編を望む声に後押しされ開発されたゲームだ。
X-2開発にあたり設けたコンセプトは
「ユーザーの予想をいかに前向きに裏切れるか」
「ティーダの存在を引きずらない展開にできるか」
だそうだ。(『FF XアルティマニアΩ』より)
これは、深刻だった前作の世界観を継承するよりも平穏の訪れた世界のその後を楽しんでほしい、
との考えからの設定だろう。
故に、このスタンスで開発された本作はXとは大きく異なる。
バトルシステムやゲームの進め方など、大部分に大々的な改変が見られる。
従って、前作の雰囲気を望む方には少々受け入れ難い内容ではある。
しかし、そこは大人の対応で看過したいところだ。
頭から駄作と決め付けることは推奨しない。いいところもある。
Xのイメージを引きずらない新たな気持ちでスタートすれば、それなりに楽しめると思う。
作り込みは良くできている。
ゲーム性は昔のFFに近い。
マップやポリゴンの8割はXの再利用だ。
今回はコンプリート率なるものがあり、それに応じた幾つかのエンディングがある。
また、始めから飛空挺を所持しており、世界各地で発生する事件を解決していくことで話が進む。
よって世界を徐々に旅するのではなく、ステージセレクト的な内容になっている。
クリアタイムは最短で10時間以内。100%コンプには100時間以上必要だ。
「変わりようにどうしても納得できない」という場合には、困難な続編制作をやり遂げたクリエーターの手腕を
拝見し評価するつもりで、客観的に遊べばいいと思う。
捉え方は人それぞれだ。