まず初めに、このゲームは好みが極端に分かれる作品だという事。
そして自分は、この作品が大好きである事を明記しておきます。
そういう人間が書く主観に満ちたレビューである旨ご了承ください。
ニーアのボリュームは最近のゲームにしては少ないです。
世界も狭いです。広大な世界を大冒険、という類のゲームではありません。
でも感じる人には感じる、繊細な世界があります。
水車のあるのどかな村、家畜の鶏や豚、羊に山羊、小さな噴水、小さな広場で走り回る子供、それを見守る老婆。
海の綺麗な、主人公の村より少しだけ賑やかな、白い壁が眩しい港町。
そこで生活している釣りの達人、酒場の店主、郵便局員、灯台の老婆。
メインのストーリーを進めないで町の人の頼みを聞いてあげたり、釣りに勤しんだり。
グラフィックも『ワンダと巨像』みたいに光の使い方が上手くて
思わず「眩しい!」と思ってしまう事も多々あり。
全体のデザインも洗練されていて。
醸し出す雰囲気が、空気が、とても丁寧に作り込まれているように思います。
そしてその世界観にぴったりとマッチしている音楽も、ニーアな大きな魅力の一つです。
音楽の良し悪しなど人の主観による所も大きいので、誰が聴いても良いと感じるとは思いませんが
海外のゲーム音楽メディア「Original Sound Version」で2010年のゲームサントラ・オブ・ザ・イヤーを受賞するくらい、ニーアの音楽は高い評価を受けています。
この世界観が気に入れば、どっぷりとニーアの世界にハマれる可能性大です。
肝心のゲーム部分は所謂アクションRPGで、動きが軽快でストレスなく遊べます。
ボス戦などは中々歯ごたえがあって楽しいです。
少しゲームに慣れている人なら問題にしない難易度ですが、アクションが苦手な人だと詰む可能性があります。
回復アイテムの所持数に制限がある為です。
苦手な人は難易度イージーでゲームを始める事をおすすめします。難易度をイージーにする事のペナルティは殆どありません。
敵を倒した時のアイテムドロップ率が少し下がる程度です。
『DQ5』のようにゲーム内で主人公が『少年』から『青年』へと成長するのも特徴ですね。
そして物語は…多くは語りませんが、切ないです。
ボロ泣きしました。
万人受けする作品ではありませんが、他に類を見ない作品だと思います。
自分にとっては一生、心に残るゲームになりました。