日本を代表するRPGのシリーズだが、
PS3で先行発売され、その後、Xbox360版が発売された。
Xbox360版は英語音声・日本語字幕となり、難易度EASYが用意された。
さらに容量の関係でディスク3枚組となっている。
独特の戦闘システムを採用しており、
それらは定期的にチュートリアルという形で説明してくれるが、
序盤はそういう練習のために非常に単調に設定されており、
第2章ぐらいまでの戦闘はただAボタンを押す作業をしているだけで
かなり退屈な仕上がりになっている。
パーティ内の仲間が自由に編成できるのが第9章の後半、
ある程度、フィールドに探索性が出るのが第11章からなので、
それまでの20時間近くはチュートリアルの一貫と思った方が良い。
戦闘はリアルタイムに進行し、
主人公を含め、仲間は基本的にAIによって行動するが、
「オプティマ」という、いわばドラクエシリーズの
「さくせん」のようなものが用意されており、
攻撃系や回復系など、どういう行動に専念するかという方向性を
いつでも切り替えることができる。
基本的に敵はかなり硬めで体力も多く設定されているが、
魔法などを中心に連続攻撃を与えてゲージを溜めると「ブレイク」状態となり、
通常の何倍ものダメージを与えることができる。
そのため、最初に魔法攻撃を中心としたオプティマでゲージをため、
ブレイクしたら攻撃主体のオプティマで大ダメージを狙い、
味方がピンチのときは素早く回復系のオプティマに切り替える、といった感じになる。
状況や敵の特徴によって、いつどのオプティマを選ぶかというところが肝で、
この辺のコツがわかってくると戦闘が面白くなってくる。
戦闘ごとに体力は最大まで回復するし、
MPなどの概念もなく習得している魔法は使い放題。
つまりあくまでオプティマの選択とそのタイミングが重要なバランス。
戦闘で得た経験値も一定おきレベルアップする仕組みではなく、
たまった分を「クリスタリウム」と呼ばれるスキルツリーに注いで
能力を向上させられるシステムなので、
こまめに成長させられるのは気持ちいい。
敵キャラのデザインは悪くないし、エフェクトもカッコいいので
自分の思い通りに戦闘が展開したときは爽快感がある。
逆に、戦闘に比重を置いている関係か、
ダンジョンはかなり簡易的で、時に中盤までは
迷いようのない一本道で構成されているばかり。
ストーリーに関しても「ルシ」「ファルシ」「パージ」などの
独特な用語の説明がないまま主人公たちの会話がどんどん進み、
しかも複数の場所を交互に操作させたり、
時系列がつかめないまま回想シーンをはさんだりと
ストーリーをきちんと理解させる工夫がまったくされていない。
RPGなのに何のために誰と戦っており、
何が問題なのかが全然理解できないのは配慮に欠けているとしか思えない。
戦闘で主人公が死んだ場合に戦闘直前から再開できたり、
ロード時間がほとんどなく、セーブポイントもこまめに用意されているなど
プレイすることそのものはかなり親切に造られている。
グラフィックは非常に美しく、簡単ながら奥が深い戦闘は面白いが、
ストーリー面や自由度を求める人には不向き。
いいところもあるが、独特すぎて受け入れられない部分もある。