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43 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
両方の訳とも、やはりとても良いです。,
By re (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
創元SF文庫から山形浩生さんの訳、「暗闇のスキャナー」の邦題で出ていた"The Scanner Darkly"を、浅倉久志さんが新訳したのがこのスキャナー・ダークリー。内容に関しては、ディック後期の傑作ということもあり、色々なところに書かれているので、僕は翻訳の違いに関して感じた事を。 ハヤカワやサンリオの浅倉久志訳でディックの作品に親しんでいた僕は、山形訳の暗闇のスキャナーの翻訳は言葉が少しシャープ過ぎる感じもしていたけれど、今回浅倉訳が出て、改めて読み比べてみると、登場人物のボブ・アークターが壊れてしまった後なんかは、山形さんの訳の方がしっくり来て、アークターが人とは違う何かになってしまった感じがよく伝わってくるように思う。細かな感情表現など、僕らがリアルに感じる言葉で訳している分、感情移入も誘われる。この山形さんの訳に対しては好き嫌いがはっきりでそうな気がするけど、若い子は多分こちらに惹かれると思う。 一方、浅倉訳の方は、文の調子に慣れているせいもあってか、文章が読みやすく、文の繋がり、運びが上手くよどみない感じがした。あまりにもすぐなくなるような現代的で過激な表現は使われてないし、それだけ文が柔らかいので、ディックをはじめて読む人とかには、浅倉さんの訳がお勧めだと思う。 読み比べても楽しめるので、ディック好きなかたは、躊躇せず、両方、出来れば原書も買いましょう。 何度読んでも、アークターが分裂して行くところの描写や、最後の農場での独白は心に迫るものがある。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
みんな楽しく遊びたかっただけなのに・・・,
By
レビュー対象商品: スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
ディックは本作について次のように言っています。「あまりにも多くの友達が,私の目の前で死んでいった。一番の問題は, 彼らの言葉の調子が耳から消えてしまわないうちに,彼らの声を紙に書き付けられるかどうかということだ。 それには成功したと思ってるよ。どうにか間に合って彼らを本の中に書きとめることができてうれしいよ。 もうみんな死んでしまったから」 本書の登場人物の多くは実在の人物があるという。 そして本作末尾の著者覚え書きによれば,この作品に登場する人たちは,ただ単に皆楽しい時間を過ごそうと考えていただけなのに その後にやってきた刑罰は信じられないほど重かった,という。 それだけ本作の読後感はずっしりと重い。 ディック自信の体験に基づいた麻薬中毒者の生態が実にリアルです。 それでも物語のすじとは関係ない登場人物たちの会話がとても楽しい。実は,そういった,物悲しさが裏に潜んだユーモアも 本作の魅力であると思います。 本作はキアヌリーブス主演で映画化されました。映画は原作に忠実に作られており,登場人物たちのイメージもぴったりでした。 また,原作どおり,物語に関係のない,例えば自転車のギアの話などもそのまま映画化されており きっとこの映画の監督もデッィクのことが本当に好きだったんだなと感心しました。 そして映画を観ることで原作の素晴らしさを再認識させられました。 SFの形を借りていますが,SF小説というよりは,アンチドラッグ文学の傑作だと言える作品です。
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
2006秋ごろ映画公開,
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レビュー対象商品: スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
ディックの中で最も好きなこの作品、夢にまで見た映画化です。主役はキアヌ・リーブスで、監督はリチャード・リンクレーター。映画のほうはCGの特殊処理により動く油絵みたいになっています。本国アメリカでは7月公開らしく、日本では秋辺りに見れるでしょう。 予告編を見た限りでは原作に忠実に、映像化されているみたいで期待は大きい。予告編は、ワーナーブラザーズの公式サイトにリンクがあります。
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