創元社から出ている「紅はこべ」の新訳本です。
新訳という事もあり、少々読みやすくなっています。
ですが、翻訳の表現に優雅さや美しさはありません。読んでいて違和感を覚える表現もあります。
(「優雅な御婦人」を「ファッショナブルなご婦人」、「“真昼の夢”号」を「デイドリーム号」等)
また、抄訳本であるため、端折られた箇所もあります。
巻末の解説にあるように、この新訳本は宝塚歌劇にて上演するので出版した
企画本である事が伺えます。
(ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」に合わせて、題名も同じです)
物語の内容全てと、翻訳の優雅さや雰囲気を重視するのであれば創元社版「紅はこべ」を、
また、物語の筋を追いたいだけであれば、子供向け「紅はこべ」をお薦めします。
上記ふたつの翻訳本・書き下し本の表現は滑らかで、読んでいて違和感を覚える
事はありませんので…。