三浦展の町語り。
押上、向島、北千住、立石、小岩といった、
隅田川界隈の「新しい下町」を取りあげている。
明治大正昭和の時代の変遷とそれぞれの町の成り立ちを絡めており、
下町散歩の体裁を取りながらも、
産業論とまでは言わないが、
町の背景にある産業との関わりや暦をを知ることができる。
写真が町並みをきっちり切り取っていて、
眺めているだけで、
下町の気配を感じ取れる。
この写真が街の雰囲気を上手に捉えていて、
新書には珍しいヴィヴィッド仕上がりなっている。
後半は都市論、震災論へも展開していく。
スカイツリーという言葉は、
この地域のシンボルとして用いられており、
特に大きな意味はないと思う。