この本にておいては、
第1章 総論
第2章 家族関係と公的年金制度
第3章 介護施設廃止と在宅サービスの充実
第4章 定年後の暮らし方
第5章 行政と税金
第6章 将来の課題と日本について
で分けられます。
しかし、基本的に良いことだけしか書かれていない状況にありまして、第2章の年金額は、
スウェーデンクローネが15円の時で書かれていますが、2008年末においては11円
です。高齢者の年金額と生活費が書いてありまして、このとおりだと余剰金は出る仕組み
にはなっています。確かに単身高齢者の収入と支出をくらべれば、月額22万円の余剰金
が出るようになってはいます。しかし、月額16万円あまりの食費がかかっていますが、
これは、それほど物価が高いことを示しているでしょう。
第3章では、介護施設を廃止して、高齢者住宅の整備を行い、ヘルパーは地方自治体であ
るコミューンの責任で派遣するとはなっていますが、民間会社を利用していること、慢性
的な職員不足であることも書かれていまして、日本と同様、介護職員の離職率は高いこと
が伺われます。
第4章では、高齢者のセカンドハウスの所持と旅行について、ここまで良いと書かれてい
ますが、海外旅行は基本的に、為替レートが有利であれば、可能ですので、日本の現状と
さほど代わりはないでしょう。
第5章では、行政と税制、行政の予算が書かれていますが、よく見ますと、公務員の給与
が予算に載っていません。含まれる項目もないですから、それは特別会計で別に記載され
ているのでしょうか?ストックホルムの住民数185万人、公務員総数4万3千人となっ
ていますが、秋田県は113万人、平成18年度の県の公務員総数(教師と警察官を含む)
は1万8千人で、平成20年度予算の22%を占めます。ところが、この本では一切、中
身については触れていません。公務員給与がどれだけであるか、わからない予算が、ガラ
スばりの情報公開とは、とても思えないのですが…。