イラストによる紙面から「超入門編」だと思うのは早計で、具体的で細かな説明により、自力で電源を組む人には参考になる情報が多い。コーセル製品がベースなので、実物を手元に確認もできる。ノイズ対策など、具体的な計算が参考例で説明されていて親切。本書を起点に他の専門書へスキルアップしやすいのではないか。SW電源制御用ICメーカのアプリケーションノートほど詳しくはないが、設計の勘所は、本書のほうが吸収しやすいのではないだろうか。
一方、評価のポイントはつかめるが、実際の評価方法や手順などの記述が詳しくない。
回路設計の基本的な知識がないと読み進められないし、初心者では自作したりするのは難しいので、電子回路の基礎があり、実際に半田こて片手に回路を組んで実験などをやったことがある人向け。
旧来のSW電源がベースなので、力率改善やデジタル制御などの説明はない。
設計現場のベテランが、技術習得する過程で得たノウハウを知ることができる良書だと思う。