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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「スイス」の国柄や気質を知る入門書に適した本。,
By jinchoku (つくば市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: スイス探訪―したたかなスイス人のしなやかな生き方 (単行本)
本書は1999年から2002年にかけてスイス大使を勤められた著者が,『本の旅人』(2001年8月号~2002年10月号)に連載したエッセイに書下ろしを加えて単行本化したものです。日本人にはハイジや牧歌的な風景で好感度の高いスイスですが,その直接民主制を体現する政治体制や2002年まで国連に加盟していなかった事実はあまり知られていません。スイスの国情について詳細な本が少ないのが現状でしょう。そういった背景を踏まえて,著者はスイス大使時代に得た知見をまとめています。著者のスイス紹介の立場は「十把ひとからげにして「スイス人」などといえる人は,実はどこにもいないのである(P. 226)」という,一定期間現地に滞在したとすれば当然のものです。「大使」という一般人とは異なる立場に居られたため,現地に在住する民間日本人の生活とはやや異なる点はありますが,スイス財界人との交際から得られた知見は読んでおいて損はしません。元が雑誌の記事なので,スイスについて知ろうとする入門書として適しています。「スイス 地球の歩き方」(ダイヤモンドビッグ社,2003)で触れられてはいても詳しくは分からなかったスイス建国史,EUや国連との関係等は本書が良い手引きとなりました。例えば,スイスが第二次大戦中にナチスとギリギリの外交を展開して,ほぼ無事に乗り切り,戦後経済的に反映したことから「「スイスだけがナチスとうまくやった」という,ほぼ共通の思いをヨーロッパ諸国の人々の間に植え付けたことも否定できない(P. 65)」という指摘はその土地にいなければ分からないことで,参考になりました。 また,著者は犬養道子女史の『私のスイス』(中公文庫,1988)を「私の知る限り最も優れたスイス紹介の書(P. 119)」と強く推薦しておられます。次につながる良い本です。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
読みやすいスイス案内本,
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レビュー対象商品: スイス探訪―したたかなスイス人のしなやかな生き方 (単行本)
全体を通して非常に読みやすい。スイスの歴史、文化、政治、社会構造について、日本との比較を行いながら話を進めていくので、スイスに関する 予備知識があまりなくても十分に楽しめます。これから、スイスに長期滞在 される人などにお薦めです。スイス人の生活習慣などについては、 「スイス的生活術―アルプスの国の味わい方」( 伊藤 一 (著) )、 スイスとナチスとの関係については、
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
はじめてのレビューのようですが,
By
レビュー対象商品: スイス探訪―したたかなスイス人のしなやかな生き方 (単行本)
本書は、前スイス大使・元警察庁長官という、大層な肩書を持つ著者の手によるもので、しかも、それを表紙にわざわざ書いているものですから、それだけで敬遠してしまう方がいらっしゃるかも知れません。(私もためらいました)しかしながら、本書は、スイス大使という立場で出会った人、1人1人に暖かい視線を注がれるとともに、多分、かなりの時間をかけて調べられた資料、情報を、著者の力で見事に絡み合わせ、スイスを、より広く、深く、わかりやすく紹介しようとしている良著だと思います。 少しでも、スイスに興味を持たれた方が、もっとこの国を知りたいと感じられた時、お薦めします。 なお、本書は、スイスに関するいくつかの個人HPにおいて、いずれも好意的に紹介されていましたので、このようなレビューのタイトルとさせていただきました。
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