ジャケの表情が最高の本作。内容はこれまた最高で、アルバムとしての統一感では過去3枚の中では一番。流れるような曲順とのりに乗った演奏で一気に聴けてしまう。ブルー・キャップスは本当に凄いバンドだ。ジーンの歌唱もこれまでより彼自身のルーツであるカントリーテイストが沁み出してくるようになった。ベースが弦バスからエレキに、またジーンサウンドの鍵を握るギターだが、クリフ・ギャロップのグレッチとテレキャスターに替わり、ここから新ギタリストのストラトキャスターと思しきサウンドが多くなる。(ちなみにフェンダー工場での全員写真では、モニター用にプレゼントされた57年の白、またはブロンドカラーのメイプルネック。内一本はハードテイル仕様)テープエコーとリバーヴ以外使っていない「人力」サウンドでこんな微細な情緒を表現できるとは、当時のミュージシャン、恐るべしだ。また偶然とは思えない(ダラスのスタジオだろうか?)録音のマジックもさりげなく凄い。オン、オフが各自の手動っぽいギターソロや男性コーラスの被せ方、バンドとジーンの一体感共に当時の真空管システムとしては考えられる最高の音をしてる。ジーンのキャリアがロカビリー〜ロックンロールの枠を超えた瞬間、凄い勢いで弾け出た作品が本作。