NHK教育「天才てれびくん」内で放送された『Vシリーズ三部作』の第二作目が本作です。完成度は三作品中一番と思います。
これももう10年も前の作品になってしまいました。故に作画のアラが目立ったり、予算の関係からかすぐそれと分かるバンクを多用していたりして、現在のアニメを見慣れた人には辛いかもしれません。
が、その内実は超一級品のSFであると思います。「よくぞこれだけ」と思わせる考証。当時の最新生物学説を果敢に盛り込んだ設定。もう対象視聴者のお子様おいてけぼり!当時「大丈夫だろうか。子供にも理解できてるだろうか」と本気で悩んだものです。
それでいて、ハードSFによくある堅さは特に感じず、固唾を飲んで主人公達の活躍を素直に応援出来るストーリー。
現在の上っ面が綺麗なだけのマニア向け粗製濫造アニメなど到底太刀打ちできない、希有の名作でした。月~金までの帯放送という形態と、放送局の関係で放送当時に大きなアピールが行われなかったために今ひとつマイナーになってしまったのは残念でしたが。
NHK側の事情により、ずっと映像ソフト化が実現しなかった本作。代金分以上に見ておく価値はあると思います。☆10個にしたいくらい。