登録情報
|
これを手にして驚いたのは,他の辞書にない説明がたくさん盛り込まれていたからである。例えばcatch up with(追いつく)の項では「1overtakeのように『追い越す』意はない。2空間的にも,勉強・進歩などの程度にも用いる」とある。put up with(我慢する)になると「bear, endure, tolerateよりくだけた語;『じっとこらえる』というより『しょうがないとあきらめる』軽い気持をいう」とある。これは感動でさえあった。お座なりに訳語のみで済まそうとせず,その語の使い方やニュアンスを詳密に記述していくやり方に感激し,以後これは英語学習に欠かせなくなった。
しかし流行に対しては必ずアンチの流れが出てくる。ジーニアスの場合も「説明が煩雑で難しい」とする現場の声が多く出始め,「フェイバリット」「スーパーアンカー」など語数のより少なくて説明の簡潔な英和へシフトしていく。確かに高校生には一級下の「アクティブ・ジーニアス」でもレベルは高かったと思う。
学習者に合った英和辞典は一概に決められるものではない。ジーニアスにある情報に興味を持つ人もいれば,ただ煩雑で読み取りにくいのでとにかく訳語が明瞭に読み取れる辞典をという人もいる。このことを以て辞書の優劣を判ずることはできないし,ジーニアスの魅力を決して減じはしない。
人それぞれ,辞書それぞれである。要は厚さ・手ざわり・読み取りやすさなど,自分の好みで選び取る必要がある。その候補としてジーニアスを位置付ける必要があろう。このことに関して見栄を張る必要はないのである。
なお最近はこれの入った電子辞書や,紙版の「ジーニアス英和大辞典」を使うことも多くなった。ジーニアス大辞典にはジーニアスに載っていない語彙・語義が多いし,ジーニアスよりこなれた訳語が見受けられる。
まず一つに、記述が古いということです。これは、『英語教育』(大修館)という雑誌にしばしば記述・説明の問題で取り上げられていることからも明らかです。実際、よく観察すると第1版から第3版まで例文が同じ物があります。全てが問題ではありませんが、20年も経てば言葉というものは変わってきます。どうなのでしょう。この点『ウィズダム』(三省堂)『ユースプログレッシブ』(小学館)は大いに現代英語を反映したものとなっていると思います。
二つ目に、これは良い点でも悪い点もありますが・・・少し文法や語法の説明が難解であるという点です。確かに、英語を専門にしている方・学生にはありがたいといえるでしょう。しかし、英語を学習する高校生・専門でない学生や一般の方にとっては理解できない説明が時にあるような気がします。もう少し簡潔に提示できるのでは?とも思います。何と言っても、初めて英和辞典に語法や文法の説明を盛り込んだのはこの『ジーニアス』ですから。“語法・文法の『ジーニアス』”としてもう少し万人にも分かりやすい記述を望みたいものです。
最後に、第3版では基本動詞のパタンが明白になったと思います。非常に分かりやすく纏めてあると感じます。この辺は、他の辞書も見習う点だと思います。
例えばfeed:(通信衛星・ネットワークによる全国・世界向け)ローカルラジオ[テレビ]番組。proactive:先取りする....。 これらはこの版で初めて記載されたものである。ジーニアス英和大辞典に載っているが、この辞典に記載されなかったものがある。get past(通りすぎる、をまぬがれる...)である。この表現はCornwellのPostmortemで見つけたものであるが、この表現を載せている辞典は中辞典では、現在の所二冊しかないが、載せておいて欲しかったものの一つである。
まだ色々注文があるが、この辞典が高校生用の学習辞典という性格をもちながら、大学生・社会人のニーズに云々とあるので、かなり良く出来た辞典に仕上がっていると感じた。電子ブックやIC辞書にも早く発展して行って欲しいものである。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|