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ジーザス・サン (エクス・リブリス) [単行本]

デニス ジョンソン , Denis Johnson , 柴田 元幸
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

『ダンダン』―俺はダンダンから薬をもらおうと、農場まで出かけた。しかしダンダンは、銃で知り合いを撃ってしまったという。ブレーキの効かない車で、死にかけた男を医者まで送り届けるドライブが始まった。『仕事』―俺はホテルでガールフレンドとヘロインを打ちまくっていた。喧嘩をした翌朝、バーで金儲けの話に乗ることにした。空き家に押し入り、銅線を集めて、スクラップとして売る仕事だった。『緊急』―俺は緊急治療室で働きはじめた。ぶらぶらするか、雑役夫と薬を盗むしかなかった。深夜、目にナイフが刺さった男が連れられてきた。手術の準備中、雑役夫がそのナイフを抜いてしまった。最果てでもがき、生きる、破滅的な人びと。幻覚のような語りが心を震わす、11の短篇。

出版社からのコメント

《アメリカ短篇小説の最高峰》
本書の原書が刊行されたのは1992年。それ以来、多くの読者に衝撃を与え、20世紀末のアメリカ短篇集の最高峰として、誰もが名を挙げる一冊でありつづけている。
デニス・ジョンソンは、旧西ドイツ、ミュンヘン生まれ。ジミ・ヘンドリックスのギターに影響を受けて文章を書きはじめたという。デビュー以来、核戦争後の近未来や、暴力とドラッグに染まった現代アメリカ社会の裏面を精力的に描きつづけている。最新長編『煙の樹』(<エクス・リブリス>シリーズにて刊行予定)で《全米図書賞》を受賞、《ニューヨーク・タイムズ年間最優秀図書》にも選ばれた。
*   *   *
「ダンダン」俺はダンダンから薬をもらおうと、農場まで出かけた。しかしダンダンは、銃で知り合いを撃ってしまったという。死にかけた男を医者まで送り届けるドライブが始まった。
「仕事」俺はホテルでガールフレンドとヘロインを打ちまくっていた。喧嘩をした翌朝、バーで金儲けの話に乗ることにした。空き家に押し入り、銅線を集めて、スクラップとして売る仕事だった。
「緊急」俺は緊急治療室で働きはじめた。仕事は暇で、雑役夫と薬をくすねていた。深夜、目にナイフが刺さった男が連れられてきた。手術の準備中、雑役夫がそのナイフを抜いてしまった。
*   *   *
最果てでもがき、生きる破滅的な人びと......悪夢なのか、醒めているのか? 幻覚のような語りが心を震わす、11の短篇。

登録情報

  • 単行本: 176ページ
  • 出版社: 白水社 (2009/03)
  • ISBN-10: 4560090017
  • ISBN-13: 978-4560090015
  • 発売日: 2009/03
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 368,356位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
買いです。 2010/8/16
形式:単行本
解説で柴田元幸氏が言及されているカーヴァーよりも、訳された言葉の質感からブコウスキーを連想しました。また、昨年読んだ「通話」のロベルト ボラーニョより、当たり前といえば当たり前ですが、描かれている「暴力」がずっと乾いているので、その分猥雑さに欠けるところがあり、したがってそれだけ風通しがよいような印象も受けました。しかし、作品の並べ方と「ジーザス・サン」というタイトルから、この文体がなければ矮小化した読み方に陥ってしまいそう(解説で柴田元幸氏もそのことに触れています)ですが、いずれの作品にもそうさせない「毒」のようなものが仕込まれており、はまれば容易には抜け出せない、麻薬性の魅力を有した作家です。また、村上春樹氏の「バースデイ・ストーリー」に、「ダンダン」という短編が収められており、そこに付された氏による短い解説も、この作家の特質を知る有用な手がかりを与えてくれます。
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形式:単行本
本当に面白かった。現代アメリカを舞台にした短編集ですが、デニス・ジョンソンの独特な文体は、対象を突き放しているようで実はひとなつっこい。売人や前科者や中毒者ばかりを描きながらも、冷徹にドライになりきれないのは作者本人の性格なんだろうなぁ。過激なようでメロウな短編小説集。
内容をちょっと抜粋してみた;

ヴァインではそういうことがしょっちゅうあった。今日を昨日だと思ったり、昨日を明日だと思ったり。それは俺たちがみんな自分のことを悲劇の主人公だと思っていたからだし、いつも酔っぱらっていたからだ。無力な、運命に呪われた気分を俺たちは抱えていた。俺たちは手錠をはめられたまま死ぬのだ。生なかばで断ち切られ、しかもそれは俺たちが悪いんじゃない。そう俺たちは想像した。でも俺たちはいつも、何か馬鹿みたいな理由で無罪になるのだった。(『保釈中』)

翻訳者の柴田元幸さんの解説もよかったです。ちょっとだけご紹介。

いま読んでみると『ジーザス・サン』で何より目立つのは、そこらじゅうに地雷が仕掛けられているかのような、その文章にみなぎる電位の高さである。突如出てくる、書き違いではないかと思えるような一見場違いなフレーズ(たとえば「ヒッチハイク中の事故」や「仕事」の終わりの一文)は何度読んでもインパクトを失わない。そうしたほとんど幻覚のような衝撃力をもった言葉が出てくるのは、登場人物たちのみならず、作者デニス・ジョンソン自身がかつて薬物常用者だったこともある程度は関係しているにちがいない。だが言うまでもなく、薬物常用経験者なら誰でもジョンソンのように書けるわけではない。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
イカれたレイモンド・カーヴァー。あるいは、アップデートしたブコウスキー。けど、どちらもある意味では当たってるし、ある意味では違う。どう形容したらいいのだろう?

とにかく読んでいると、突然、こんな流れになっちゃうの!なんて文章が結構出てくる。おそらく、誤訳ではないだろうからそういうものなんだろうけど、クスリを試したことのない僕から見れば、奇妙奇天烈。イカれてます。以前にも柴田元幸、村上春樹、あとは青山南がこの短編の訳出を試みているのだけれど、その短編は「ダンダン」「緊急」の二つだけ。それもよく分かる気がする。他のはちょっとキてる。ジミヘンのギターを聞いて、文章を書き始めたらしい、なんてエピソードを読むとそれもそうかな、なんて思う。

一応連作の短編集で、最初から最後まで通して読むと、同じ場所、同じ登場人物が違う話でちょこちょこ出来る。一応ラストの話は希望を感じさせるけど、中身は覗きの話(笑)。イカれてる。

カーヴァーでもなく、ブコウスキーでもないけど、何に近いかな〜と考えて、ラリー・クラークの写真集に出てくる登場人物に近いかな〜と思った。セックスとドラッグ。希望もないが、取り立てて絶望もない。そんな感じの短編集。長編も読んでみたい。
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それほどでも・・・
本の装丁というか、手触りはいいですね。

内容に関しては、1992年にアメリカで絶賛されたそうですが、... 続きを読む
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投稿日: 2009/4/12 投稿者: 夢追人009
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