SHOOWAさんの全作品に共通して漂う、退廃的で切ない空気感。 好きな人には堪らなく「イイ」と思います。 微妙な目線や手の動き等で感情を表現する繊細な作風は相変わらず秀逸。 でも必然的にひとコマひとコマしっかり読み込む集中力が要求される上、今作は解りやすいオチがつくわけではない。 そういった点で、サクッと気軽に楽しみたい人には向かないかもしれません。 でも、何度も読み返して深く味わえる良作だと思います。 ジンとマリのはっきりしない微妙な関係。きっとこれからも続いて行くんだろうな。 そう思わせる、ミニシアター系の映画を観たような、ちょっと切ないけれど、しっとり心地良い読後感でした。 贅沢を言わせてもらえば、後何本かスピンオフを描いて、向日性シリーズで一冊まとめて欲しかったです。そしてもっとこの世界に浸りたかったな。 新キャラ、祐介もリオリカもいい味出してます。 SHOOWAさんの生み出すキャラクターは、本当深くみがあって1本で終わらすのはもったいないですね。読み切り「謝罪」の坂田先輩にしろ、いくらでも話が描けそう。 他読み切り、スピンオフも面白かったです。 書き下ろしの「マリとマリと」が可愛くて気に入りました。