カミソリの刃数はついに5枚にまで達した。バイブレーターが入っているお陰で、剃り心地もなめらかだ。
このカミソリは肌には優しく、マッハスリーから搭載されたジレット独自の首振りシステムのお陰で、逆剃りしても肌への負担は少なくなっている。
5枚刃のお陰なのか、設計の進歩のお陰なのか、一回のストロークで、そり残しは極めて少なくなっている。
このカミソリで丁寧に剃った後は、腕の良い床屋に剃って貰ったかのように深く綺麗に髭が剃れている。シェービングの後にあごや頬を触ると何とも言えない爽快感が味わえる。
このそり味からすれば星5つを与えてもいいだろう。
しかし、同時にこのカミソリによって失われた長所も指摘しておかなければならない。ヘッドが余りに大きすぎるのである。「フュージョン」のヘッドの大きさは「エムスリーパワー」よりもさらに大きくなっており「センサー」の2倍程度もある。
この大きさは、もみあげや鼻の下、顎の耳に近い部分の曲面部を剃るときには小回りが効かず、甚だ厄介になる。
ジレット社はその欠点を認めてのことだろうが、「ピンポイントトリマー」というキワ剃り用の刃も搭載している。しかし、この刃は余り使いやすいとは言い難い。これを使うぐらいだった、キワ剃り用に「センサー」を手元に置いておいた方がいいだろう。
この製品を見ると、刃の枚数競争によって、カミソリのそり味と小回りの良さがトレードオフの関係に入ったのではないかと思わざるを得ない。エムスリーパワーよりもさらに上昇した替刃の価格も考え物だ。
この製品はそり味という点で素晴らしい性能を持つけれど、総合的なパフォーマンスを考えると私は「エムスリーパワー」でも十分ではないかと考えている。