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ジョージ五世-大衆民主政治時代の君主 (日経プレミアシリーズ)
 
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ジョージ五世-大衆民主政治時代の君主 (日経プレミアシリーズ) [新書]

君塚 直隆
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

現代英国の礎を築いた国王、ジョージ5世。予期せぬ皇太子就任、突然の即位から、第一次世界大戦、大英帝国の凋落までをいかに生きたのか。昭和天皇が終生手本として尊敬した国王の人間味あふれる劇的な人生を明らかにする。

内容(「BOOK」データベースより)

現代英国の礎を築いた名君、ジョージ五世。ヴィクトリア女王の孫として生まれ、突然の即位、「いとこたちの戦争」と言われた第一次世界大戦、世界恐慌をいかに切り抜けてきたのか。昭和天皇が終生手本として尊敬した国王の波瀾万丈の人生を生き生きと描く。

登録情報

  • 新書: 237ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2011/6/16)
  • ISBN-10: 4532261279
  • ISBN-13: 978-4532261276
  • 発売日: 2011/6/16
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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今までのこの時代の英国王室に関する物としては、エドワード8世とシンプソン夫人の「王冠を賭けた恋」の話が中心で、二人の反対側から描いた物は皆無だった。
が、この本は、そういう日本人の、エドワード8世とシンプソン夫人に同情的な見方を覆す傑作だと思う。
いかに、父のジョージ5世が、息子のエドワード皇太子(8世)に批判的だったかがよくわかる本だと思う。この本に拠ると、真面目なジョージ5世は、随分早い時期から享楽的な長男が破滅する事がよくわかっていたようです。今までのこの時代の英国王室に関するものでは、父のジョージ5世の苦悩は描かれてきませんでした。
王族とはどうあるべきか、がよくわかる本だと思います。
この春公開された英国映画「英国王のスピーチ」を補完する本でもあります。この本を読み映画も見れば、この時代の英国王室を完璧に知る事が出来るでしょう。
終章には、日本の皇室とジョージ5世との関わりが書かれていて、昭和天皇と今上陛下が模範としたのが、このジョージ5世である事が明記されています。終章は必読だと思います、日本の皇室を考える意味で。
君塚氏、今まで英国王室に関して日本で書かれて来なかった空白な面を補おう、と大変な努力をされているようで、心から尊敬しています。
この本も傑作です。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
2010年アカデミー賞作品賞を射止めた「英国王のスピーチ コレクターズ・エディション [Blu-ray]」で、主人公ジョージ六世の謹厳実直な父として登場するジョージ五世の伝記。映画の中で、当時、王太子だったエドワードの放縦ぶりに悩む姿を見て関心を持ち、本書を手に取った。

ジョージ五世王の時代、彼はもちろん、ヴィクトリア女王の孫たちが各国の君主に就いており、ヨーロッパの王室はあたかも一つの閨閥のようだった。そんな時代にあって、親戚づきあいは即ち王室外交、ひいては国際関係とも言えた。著者に言わせると、ヴィクトリアに「怠け者バーディ」と、政務から遠ざけられ、パリの社交界で遊びほうけていたエドワード七世(ジョージ五世の父)は即位後、その社交的な性格が幸いし、自身の活躍で英露協商、英仏協商を次々と成立させる。大戦前は、この王室外交を中心に話は展開する。ただ後継のジョージ五世はまじめだが、人付き合いも外国語も苦手だった。著者は、「オーストリア皇太子暗殺時、王座がバーディであれば、各国の親戚を説得に回って事態を収拾したのではないか?」ともいう。

ともあれ、世界大戦は起きた。大戦中、そりが合わない宰相・ロイド・ジョージとの関係に怒りながらも精勤した。5万人に勲章を授与し、連隊450個を視察する。いとこのニコライ二世もヴィルヘルム二世も皇位から去った大戦後は、世界に広がる大英帝国の維持、英国政治で調整力と指導力を発揮する。巻末では日本皇室との関係も紹介され、明治時代に海軍士官として来航したジョージ五世が、彫り師に入れ墨を入れてもらった、という興味深いエピソードもある。

内容は手堅く重厚。しかし、エピソードや写真も多く盛り込まれており飽きさせずに読ませてくれる。何より系図が冒頭に置かれているのはいい。私も多少、ヨーロッパ王家の閨閥を知っていたつもりだが、アリックスやらバーディが複数出てくるので、系図を見ながらじゃないと混乱する。なにせ、ニコライ二世は母方のいとこ、その妻は父方のいとこなのだからややこしい。ともあれ、新書としては非常に読み応えのある内容。英国王室史というと、ヴィクトリアとエリザベス二世という両女王の輝きが余りにまぶしく、男性の影が薄い。しかし、両女王の間に挟み込まれた波乱かつ華やかな半世紀を名君が乗り切っていたことが分かる。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
君塚さんの「ジョージ5世」を読んだ。「肖像画で読み解く イギリス王朝の物語」(光文社新書)を読んで、その語り口に魅せられたが、今回も期待に応えてくれる・・。

イギリスの王様といえば、「最後まで残るのはトランプの4人の王様とイギリスの王様」とかなんとか言われながら、しぶとく生き残っている。この本をを読んだ感想は、「やはり名君が続いたんだ!」という事。この「ジョージ5世」もあまり知られていないけど読んでみるとなかなかの名君だ。

血筋から言うと、ヴィクトリア女王の孫。本来なら長男(アルバート)が後を継ぐところ、長男は病死してしまい急遽後を継ぐ。しかも長男の許婚(メイ)を「可哀想だ」と妻とする。・・そして五男一女に恵まれる。その初めての「内孫」が「リリベット」と呼ばれたのちのエリザベス2世。2歳の頃かチャーチルが「まだ子供なのになんて威厳と思慮深さを兼ね備えているのか・・」と感嘆した資質がエリザベス2世にはあったらしい・・。

ともかくその偉大な二人の女王を橋渡しするかのように常識派だが英邁な王様だった。時あたかも、第一次大戦の勃発とか、大英帝国の拡大、植民地の独立の兆しとか激動の時代。「いとこ」にはロシアのニコライ二世だの、ドイツ皇帝のヴィルヘルム2世だのが居る。

困難な時代を精勤に務め抜いて次にバトンタッチしている。最初は気楽な次男坊で海軍に長く居たりしたんだけど・・。お鉢が回ってきた。

その息子は、「英国王のスピーチ」に出てくるけど、長男は元人妻に惑わされて王様を降りてしまったエドワード8世。次男がドモリを克服して国民にスピーチしたジョージ6世。その娘が後継のエリザベス2世。できがよければ女王様でも全く問題ない。やはり王様はマジメで精勤な方に限る。

君塚さんは十作目の著作らしいが、英王室を文献を漁って描き続けている。次はジョージ5世の父君エドワード7世だそうだ・・・。「追っかけ」をして著作をドンドン読んでいくとおのずから英国の歴史にも詳しくなる。ありがたい限りだ!!
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