作者自身が書いているようにこの本はジョージ・ハリスン非公認の伝記本である。本人へ直接取材した形跡も見当たらない。ジョージのコメント等は他の伝記本やメディアからの参照という形でしか掲載されていない。加えて、最も問題なのは作者の筆力であろう。筆者はジョージと同じ世代のミュージシャンのようであり、1950年代〜60年代のミュージック・シーンに明るいようであるが、ジョージ(ないしビートルズ)ファンの読者が同じように造詣が深いはずもない。何の説明も無しにだらだらと続く固有名詞(多くは余程のマニアでなければ知らないようなバンド名)の羅列には辟易とさせられる。ジョージ・ハリスンの本格的伝記本が実質的にこれしかない(ジョージ・ハリスン自伝はいかにも短すぎて伝記本とも呼べない)ということで本書を手に取る人は多いと思うが、、、レイ・コールマン("John Lennon")やバリー・マイルズ("Paul McCartney - Many Years From Now")の著作と同列に論じる訳にはいかないだろう。星三つでも多いかも。