ジョークなのか、教訓(意味深い教え)なのか、微妙な内容の
お話が幾つものっていました。以下、印象に残ったものを三つほど
短くしてご紹介です。本書に掲載のものと細部が違う部分もあります。
『助けを拒む男』
ある地方に洪水があり、一人の男が屋根に上がり、
熱心に神に祈り、助けを願いました。
救助ボートがやって来ますが、
男は、「私は大丈夫、神さまが助けてくださる」と断りました。
男の腰まで水につかるようになった頃、ヘリコプターが救助に来ますが、
「私は神様に助けてくれるようにお祈りしているから」と断りました。
遂に溺れて死んだ男は、天国で神様に「あんなに祈ったのに、どうして?」
と訴えました。
神様は、「お前に、ボートも、ヘリコプターも送った。
しかし、お前はそれらを拒絶したではないか」と答えました。
『お母さんを呼んでこい』
田舎で暮らしをしていた父親と子どもが
デパートに入りました。
しばらくして、エレベーターの前に来ました。
「この銀色の扉はなんだろう」と
思い見ていると、やがて、父親と同じ年代の
女性がボタンを押して扉がひらくとその箱の中に入りました。
様子をうかがって見ていると、
数字が点滅した後に、しばらくして、扉がひらき、箱の
中から今度は美しい若い女性が出てきました。
父親は、息子に、「今すぐ、お母さんを呼んでこい」
と言いました。
『一通の手紙』
ある日、ホジャさんが手紙を受け取ると、
たった一言、「馬鹿」とあります。
郵便配達人に訴えると、彼は、
「差出人の書いてない手紙はよくありますよ」と言います。
ホジャさんはうなずきながら答えました。
「しかし、この手紙は差出人が書いてあるだけで、内容が書いてないんだ」
読んだ後、どういう意味か(どうして面白いか)わからないものもありますが、
ある程度、読者の想像(解釈)にまかされているのでしょう。
ジョークだけではなく、解説も合わせて読めば、イスラムの日常生活に
馴染むことができます。もしご興味のあられる方には、
おすすめさせていただきます。