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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
科学的な魔法の日常,
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レビュー対象商品: ジョン平とぼくと (GA文庫) (文庫)
本作は、「魔法の世界」と銘打っているけれど、「化学の好きな理系っぽい男の子がいて、家族がいて、友人がいて、先生がいて、学校でちょっとした事件が起こる物語」、とその粗筋を説明すると、まるで魔法の世界とは思えない。これは、猫耳付けた露出の多い女の子が呪文を唱えてチャンバラするような話でもないし(まあ俺はそういうのも好きだけどな)、すんごい巨悪を愛だか友情だかの力で打ち負かすような話でもない。もし魔法があるとしたら、科学とどういう関係になるのだろう。そんな世界の姿を、作者はかなりの紙幅を割いて描き出している。現役の理系研究者という肩書きも持つ作者らしい理屈っぽさが発揮され、それは作品の地味さにもつながってるのかもしれないけど、淡々とした独白のように語られる日常的な世界という雰囲気を作り出すことに成功しているし、また、作者のSF魂を感じずには居られないポイントでもある。 それから、主人公の男の子の淡い恋心の描き方とその未来に、俺はかなりクラっときたのでした。こういう上手い距離感を、近年見てなかった気がする。
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心があたたかくなる魔法の世界,
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レビュー対象商品: ジョン平とぼくと (GA文庫) (文庫)
説明するのは難しいのだけれど、この世界いいなって思いました。人間がみな、なにかしらの魔法の力をもっていて、でもそれは決して大きな力ではなく、使い魔というペットのような存在をしたがえている。学校や職場にも連れていって、いつも一緒。主人公の使い魔は犬で、彼の亡父の使い魔はパンダ! そんな微笑ましい世界に、ちょっとした事件が起こります。主人公は決してかっこよくもなくモテもせず、魔法能力も今いちな高校男子。彼が事件の謎にせまり、勇気をふりしぼって、謎めいた新任教師を追いつめるのですが、じつは……という物語です。恋のほろ苦さを思い出したり、ジョン平との信頼関係に胸が熱くなったり、高校生活の懐かしさにじーんときたりして、これ読んでよかった!っていう爽やかな気持ちになれますよ〜
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ちょっと懐かしい、ファンタジー,
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レビュー対象商品: ジョン平とぼくと (GA文庫) (文庫)
この本は、落ちこぼれ学生の重が使い魔のジョン平と協力して事件を追っていく、現代ファンタジーです。ファンタジーといっても、実際にはSFや推理小説の要素なんかが結構絡んできたりするので、寝静まった頃、超能力者どうしがドンパチやって世界の支配をうんぬん……みたいなものとは全然違います。どちらかというと、派手なアクションよりエブリディ・マジックもの(日常の魔法体験を描いたファンタジー)に近いです。こう書くとなんだか児童文学に近くて、それを見越してか紹介文には「ほのぼの」と書かれていますが、実際にほのぼのしている訳では案外なかったりして、結構嫌なシーンもあったりします。そういうのも含め、全編に漂うどことなくノスタルジックな要素がこの作品の魅力の一つ。世界設定も結構気合を入れて練られていて、癖はあります。でも、ファンタジー抜きでも全く楽しめる内容なのは保障します。米澤穂信とか、後「ザンヤルマの剣士」とかが好きな人に特におすすめしますよ。
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