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ジョン・ケージ著作選 (ちくま学芸文庫)
 
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ジョン・ケージ著作選 (ちくま学芸文庫) [文庫]

ジョン ケージ , 小沼 純一 , John Cage
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ジョン・ケージの出現により、音楽を聴く、音を作る姿勢が決定的に変わった。彼は従来の作曲者主導による音楽の在り様に背を向け、あらゆる意図を排除するために作曲・演奏・鑑賞に「偶然性」を関与させることで因襲を打破した。「ひとつひとつの音は固有のものであって、ヨーロッパの歴史や理論を備えているわけではない。」この思想は、言葉としても残された。本書は単行本未収録作を中心に、彼の音楽論をはじめ、偏愛したキノコに関するエッセイ、革新的なテキストなど様々な形の言葉を集めたオリジナル編集。また編者による解説と年譜を付す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ケージ,ジョン
1912年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。シェーンベルクに作曲を師事。既存楽器を改造したり、演奏にラジオを使用するなど新たな音源を開発し、演奏者が全く楽器を鳴らさない曲を作る等、作曲・演奏・鑑賞に「偶然性」を関与させた革新的な音楽を創り上げた。現代の音楽に偉大な足跡を残しただけでなく、芸術全般に大きな影響を及ぼす。1992年逝去

小沼 純一
1959年東京生まれ。早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 207ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/5/11)
  • ISBN-10: 4480092021
  • ISBN-13: 978-4480092021
  • 発売日: 2009/5/11
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 ユーモア感覚が素晴らしい!, 2009/5/15
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お気に召すまま (埼玉県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ジョン・ケージ著作選 (ちくま学芸文庫) (文庫)
本書は、ケージの1954年から81年至る7つの音楽論を収めたものだが、いずれもどこかユーモラスなところがあって、それは彼の音楽の本質とも関係している。たとえば、辞書では、音楽(music)の直前の項目は茸(mushroom)であるが、ケージによれば、「人は茸に熱中することによって、音楽についての多くを学ぶことができる」(p16)から、彼は茸と現代音楽を類比しつつ論じる。そして彼は、茸に造詣の深い植物学者でもあるのだ。「われわれはどこで食べているのか? そして何を食べているのか?」(1975)は、全篇が食べものの話であり、ケージが人為よりも自然や環境に大きな関心を向けていることが分る。「あなたが自分の書いたものの中で印字法にあれほど重要性を与えているのはなぜか?」という質問には、「ほかにすることがないから」と答える(p75)。邪気のない、人を食った"おとぼけ"がケージの魅力の一つだろう。名曲(?)「4分33秒」だってそうだ。現代音楽といえば、どこか尖がっているものだが、ケージの音楽には、たとえば私がよく聴く「プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード」がそうであるように、何となくユーモラスで、肩の凝らない爽やかさがある。本書を読んで、私はその理由が分ったような気がした。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 無限の思索としての音楽, 2010/2/9
レビュー対象商品: ジョン・ケージ著作選 (ちくま学芸文庫) (文庫)
 前の方はユーモア感覚という点からケージの魅力を語っておられるので、私はまた別の視点から。彼を作曲家と呼ぶのはそぐわないという印象が私には強い。メロディーを人に聴かせるのが目的ではなく、音という素材を使って彼自身の思索を表現していくのが彼の音楽活動だという感じがしている。

 本書も含めてケージの発言を読んでいると、まるで禅問答のようだ。意味不明、了解困難という通俗的な次元というだけでなく、本来的に言語化不可能な存在論の核心に迫る際にどうしても矛盾した表現をせざるを得ないという本質的な次元と、この両方の次元において。ロジックを用いて説明し始めると、無限な広がりを持つ感覚が一定の狭いパターンに収斂・固着してしまって、発話した瞬間に「これは違う!」というもどかしさがどうしてもわだかまってくる。それにもかかわらず言葉による説明を求められるのだから、禅問答にならざるを得ない。ケージが東洋思想に関心を寄せていたことはよく知られているが、彼の発言を読みながら、たとえば『無門関』などを私は思い浮かべた。
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