ジョンケージは音を作曲するという人よりは、「音の存在に気づかされる」作曲家であると思います。彼は観客に動き回ることを要求したり、聴き手にボリューム調整をさせる曲をいくつも書いていますが、それらが意味していることは「音は一回きりもの」ということです。無限に存在する、互いに別々のものである音と音のたった一度きりの出会いを人間の耳が受け取るとき、その時に音楽が生まれる。沈黙を音楽として聴く、或はすべてを音楽として受け取るという姿勢の面白さとは、つまり人生そのものが音楽だってことなのです。
この本はジョンケージの面白さがすべてわかる本です! 音楽観を広げたい人にオススメ!