まずはじめに、この作品はデザイナーやデザインについて書かれた本ではなく(アルマーニのコメントは多数でてきますが)、アルマーニ個人の人生に焦点をしぼっているので、参考書と勘違いしないでください。
この作品は、「アルマーニ」が真の意味では「ステータスとしての高級ブランド」ではないということがわかりますし、アルマーニ自身がそうした捉え方を危惧しているということが書いてあります(まぁ、どう考えようと個人の勝手ですが・・・)。
ブランドのロゴを全面にプリントして押し出すのではなく、あくまで「着心地のいい服」をストイックに作ろうとしているアルマーニの哲学を覗けるという意味でも一読してみてもいいかもしれません。
アルマーニ自身は高級志向ではないらしく、生活も仕事中心でセレブぶってはいないらしい。逆に七十歳を超えても現場で働いている事実は仕事を金のためにやっているわけではないということの証明ではないだろうか。
ここからは個人的な意見だが、つまり、「アルマーニ = セレブのアイテム」というのは実は間違っているのかもしれない。イタリアは他のファッションアイテム(靴や帽子等)にしてもそうだが、ちゃんとした実用性をもって価値を証明している。その表面ばかりを見る我々を嘲笑するかのように。