熱烈なジョニーファン(ジョニーエンジェル?っていうらしい)じゃないけど、
異色のスケーターとして輝いてた彼の自伝は気になっていたので、
翻訳本が出て即ゲット!
フィギュアファンの信頼厚い田村明子さん訳なので、安心してサクサク読める。
内容は、家族(特に母親)との強い絆、フィギュアスケーターとしては遅い11歳のスタートからメキメキ頭角を現すまで、
全米王者になってからのアップダウン、自らのセクシャリティの告白(けっこう赤裸々)、
トリノ五輪での失敗、アメリカスケート連盟(USFSA)との確執、日本とロシアのファンのこと、
長年のコーチ・プリシラ・ヒルとの決別、バンクーバ五輪での無心の演技まで…。
折々ジョニー選手を見てきたので、「ああ〜、だからあの時ああだったんだ〜〜」と納得。
ジョニーファンでなくても、スケート界の裏側や、選手の過酷な練習、ツアー、試合の状況などを知ることができる。
初恋の人(もちろん男性)との初デートのディナーが、トマトだけ!!だったなんて、ほんとか!?
などと突っ込みどころも満載だが・・。
個人的には、他のトップ選手についてのジョニー批評を知りたかったけど、
対戦相手としての記述があるだけで、ちょっと残念。(プルシェンコ、ランビエール、ジュペール等・・)
ただ、長年の自国のライバル達への批評が短いながら、興味深い!
ライサチェック→(『僕と同じ努力をし、ルールに従う人(連盟に)』『ウェイターみたいな変なコスチューム』)、
2011年の全米チャンピオンのライアン・ブラッドリーに対してすら→(『絶対ぼくより上にいくはずのないブラッドリー』!!)など、
短いけど、かなりの毒がきいている。
日本の選手にいたっては・・『無名の日本の選手に負けた(→小塚選手のこと)』のみ。高橋選手は完全スルー(涙)。
ジョニー自ら語っているように、二つの人格「真摯なアスリートと華やかなジョニー・ウィアー」の両方の面がうかがえる。
アメリカのゲイバッシング、ゲイ協会からも攻撃され、スケート連盟のいやがらせ・・・
ジョニーはゲイではあるが、中身は戦う強い男なのだということを確信した一冊。