これが駄本である理由はいくつかある。
(1)中身がスカスカなくせに文章が長い。
普段から「ワールドサッカーなんたら」とかいう雑誌を愛読している人間にとっては、何も目当たらしいことが書いてない。
プレミアに興味のある人間なら誰でも知っている程度の事実を、どうでもいい“気の利いたレトリック”と“自分の感想”で水ぶくれさせて、さらに他人の書いた記事を切り貼りして原稿用紙のマス目を埋めている。(だからやたら引用が多い)
はっきりいって、私でも書けると思った。
ちなみに、プレミアのことをあまり知らなくてモウリーニョに興味のある人間にとっては、余計な文章が多くて知りたいことがちっとも書いてないので、単にイライラさせられるだけの本だろう。
(2)事実に間違いが多い。
たとえば18ページに、GKのチェフをチェルシーに連れてきたのはモウリーニョだと書いてあるが、よく知られているように、これは前監督ラニエリの功績だ。
著者は年間最優秀スポーツジャーナリスト賞を受賞したことがあるそうだ。
本当か?
(3)翻訳が下手。
日本語がこなれていないのは仕方ないにしても(仕方ないのか?)、フットボールの用語と人名についてまともに勉強していないのはいただけない。
海外サッカーの本はいろいろ読んできたけれども、squadを「軍隊」って直訳しているのは初めて見た。
それから、こういった本を翻訳する場合、人名については日本で通用している読み方を使うのが常識だろう。
「ホセ・アントニオ・レジェス」を「ジョゼ・アントニオ・レイス」と書くのはまだいいとしよう。
「リヴァルド」って誰だよ。リヴァウドも知らんような人間がフットボールの本を訳していいのか?