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ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)
 
 

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫) [文庫]

田辺 聖子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (35件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作他、仕事をもったオトナの女のさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短編、八編を収録した珠玉の作品集。(山田詠美)

内容(「BOOK」データベースより)

足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人、恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」。他に、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。

登録情報

  • 文庫: 265ページ
  • 出版社: 角川書店 (1987/01)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4041314186
  • ISBN-13: 978-4041314180
  • 発売日: 1987/01
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (35件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
すばらしい作品です。
田辺さんの本をはじめて読みました。
人間の微妙な感情を、ここまで的確に文字にしてしまう
ことができるなんて、知りませんでした。
「うすうす知っていた」は、26歳の妹が
姉の28歳の主人公より、先に結婚してしまうことになり、
嬉しさ、寂しさ、焦り、悲しみ、憧れというものが混ざった

なんともいえない気持ちとともに、あわれみの視線を
投げつける周囲の心無い人たちへの嫌悪が、
主人公の心の中でざわめく、繊細な感情を描いている。
ほかの短編も、すべてピュアで、ていねいに
心の動きが書かれています。
本当にすばらしい作品で、とっても感動し、共感しました。
愛すべき一冊です。

ちなみに、田辺聖子さんは、38歳で結婚されたそうです。

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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 脚の動かない女のコと普通の大学生の恋愛といえば、こそばくなるような、少女マンガのようなイメージがあったが、大阪弁で描かれた田辺聖子さんの世界からは、人間くさい体温が感じられた。

 世間から身を隠すようにして生きてきたジョゼは、本だけが外の世界への入口だった。その狭い入口をごく自然に広げてくれた恒夫へジョゼが抱いた恋心は、純粋すぎてせつなかった。いつも辛らつでいじっぱりなジョゼが、恒夫と結ばれた時に発した言葉があまりにも素直でいしらしくてたまらない。

「アタイ、好きや。あんたも、あんたのすることも好きや」というセリフは、
死ぬまでに一度は言ってみたいせりふだと思った。

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35 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kh VINE™ メンバー
形式:文庫
 表題作は、車椅子でしか生活のできない女性と若い男との恋愛を描いている。

 こう要約してしまうと、貧乏くさい、現実べったりの恋愛小説かと思われるかもしれないが、田辺聖子の小説にかぎってはそうではない。そう思わせておいて、ここに仕込まれた人間洞察や恋愛心理、若い男の肌ざわりや、女の体が発するエロスには、わかる人にはわかるはずと精魂傾けた小説家の、手練手管がある。恋愛は、現実を超えた夢のなかでしか成就しないという苦い認識が、「甘い」とみせた小説に、苦みや重さを与える。人の心に残る。

 題名の「虎」が不思議な感じだが、好きな男の人ができたら、その男とこの世の中で一ばん怖いものが見たい、そう言って、動物園に虎を見につれていってもらうところからきている。「もし(好きな男が)出来へんかったら一生、ほんものの虎は見られへん、それでもしょうない、思うてたんや」。この哀しいまでの告白に、愛情をもってこたえる若者の、なんとすがすがしいことか。

「恋の棺」は、若い甥の心と体を翻弄し、その恋を棺のなかに閉じこめて永遠のものにしようとする年上の女の、フランス映画(ひと時代前の)でも見ているような香気ある一篇。小説の背後には、「われら、山頂の黒き土に巨なる穴をうがち、人知れず恋の棺を埋めむ」という西条八十の甘く切ない詩が揺曳し、恋の幕に手をかけて艶然と微笑む女の姿と、恋の虜となった若者の夢みがちな瞳が、闇をへだてたホテルの窓ガラスに映える。この一瞬の観客となることこそ、小説の醍醐味、と思わせてくれるモノスゴイ秀作。

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最近のカスタマーレビュー
田辺聖子からはじめよ
田辺聖子の小説やエッセイは、どんな哲学書よりも、ビジネス書
よりも、はたまた恋愛のハウツー本よりも役に立つ。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: まっすん
台詞が深い。
恋愛小説の達人・田辺聖子の短編小説集。

初めて田辺聖子さんの作品を読んだのですが、これが上手い。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: ひこくろ
いわゆる「負け犬」じゃなく、もちろん「カツマー」でもない。
もっと、揺れてて、そこが色っぽい。30歳以上の女性のこころを、どんな最近の本よりもずっとしっかりつかんで離さない短編集です。
投稿日: 22か月前 投稿者: みけた
愛しい作品
腕でそっと抱きしめて、いつまでも温めていたいような、とても愛しい作品たち。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/16 投稿者: pommier_pomme
人の心の深い海をのぞき込むような
「ジョゼと虎と魚たち」は、忘れがたい小説です。... 続きを読む
投稿日: 2008/9/1 投稿者: little bird
大人の男女のいる光景のスケッチ。女の心情描写がきめ細かい。
大人の男女のいる光景をスケッチしながら、男に対する女のまなざし・心情をきめ細かに描いた9編からなる短編集。犬童一心監督の映画『ジョゼと虎と魚たち』の原作が収られて... 続きを読む
投稿日: 2008/8/18 投稿者: kunio
買いです。
田辺聖子の、映画化された表題作を含む短編集です。河野多恵子にしろ金井美恵子にしろ長く書いている女性作家の作品を読むと、「業」という言葉が思い浮かびます。どこか偏り... 続きを読む
投稿日: 2008/8/17 投稿者: yoshioki6
非常に醒めた目で、相手の男や自分自身について眺める女性視点が印象に残る。
... 続きを読む
投稿日: 2008/4/5 投稿者: 萩原 湖太郎
原作も読んでほしい
「お茶が熱くて飲めません」と「ジョゼと虎と魚たち」。
この二つは必読でしょう!... 続きを読む
投稿日: 2008/3/16 投稿者: わたしの個人シュギ
映画「ジョゼと虎と魚たち」の原作を含む短編集
聖子さんは大阪人を描くのが上手いと思う。ダメ男、料理上手な女達が今にも本から飛び出してきそうな勢いで描かれている。... 続きを読む
投稿日: 2007/12/6 投稿者: Tomoco
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