文庫版が出無そうだったので、普通のを買い集めて読破しましたよ!第六部「ストーンオーシャン」です。
「ジョジョ」が他のバトル漫画と比して優れているのは、これ程の長期連載にもかかわらず「パワーインフレ」がほとんど起きないシステムを構築させたことにあるんだと思うのです。これは他の漫画に「圧倒的に勝る点」だと思います。その点においてはこの第六部においても変わりません。同じです。
同じなんですが・・・、どうも違う方向にインフレが進んでしまった模様。
・・・・・スタンド能力が複雑過ぎます。やたらと説明的になってるし。
第五部の終盤の「ゴールドエクスペリエンス・レクイエム」辺りからそんな兆候は出ていましたが、この部はそれが顕著になりました。
未確認飛行物体の「スカイ・フィッシュ」を操ったり・・・・・・・・・だとか!
ディズニーキャラたちが現実世界に抜け出てくる・・・・・・・・・・・だとか!
雨を浴びたらカタツムリになってしまう・・・・・・・・・・・・・・・だとか!
地面が覚えてる過去の出来事を再現して見せる・・・・・・・・・・・・だとか!
重力を支配することの究極系として、時間の流れをすすめられる・・・・だとか!
ここまで「訳の分からない能力」が並ぶと、こじ付けみたいなシーンも出てくるわけで・・・物語に引き込まれる前に、まず「悩むよ!」(笑)。
主人公を初の女性にしたことも、父親であるところの承太郎との「幼い頃から続く対立」→「真実を知っての和解」ということでしか意味は出せなかったように思う。(「息子」ではなく、性別が逆の「娘」にしたのは子供は男の子ならお母さんを、そして女の子ならお父さんをより強く慕うという医学的にいう「エディプス・コンプレックス」を表したのだと捉えた)しかも、その事でさえも「存分に描いた」とはとても言えないし。
無実の罪で懲役刑を喰らって刑務所にぶち込まれた空条承太郎の娘「徐倫」。
DIOは第3部でとっくに死んでいるのに、ジョナサンの血筋は世紀を2つ跨いでもその「因縁」に付きまとわれているんか!敵のボスは若い頃にそのDIOと出会っていて、多大な影響を受けた言わば「DIOの血の繋がらない(意志上の)落とし子」でもある「鬼子」。
密閉された刑務所の空間内ではなぜだかスタンド使いがてんこ盛り。
父・承太郎さえも敵の手に落ちてしまう。神父を追跡するために脱獄した徐倫一行は決戦の地を目指す!
そこになぜか終盤付近でワラワラとDIOの「認知されていなかった隠し子」が大量登場して(笑。どうして、第五部のジョルノだけは登場してこないの?)、長兄ズラした神父さんに利用されていく・・・。
ラストはもう時空を超えて、宇宙の滅亡から再生を経ての別次元の話にまで跳躍しての決着。
最後は一番無力と思われていた子供の「エンポリオ」が全員の意志を受け継ぐ形で神父を仕留めた・・。
・・・・・・スタンド能力は画期的な発明だと思います。今でもそれは変わりません。
ただ・・・それをもう捨て去る時期に来ているのかもしれない・・と感じさせられた第六部でした。
シリーズ中の「大きなターニング・ポイント」だったと後の世で賞賛されて欲しいものです。