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このすばらしい才能の持ち主は若干17歳にして、ベテランプロデューサーであり作曲家でもあるデビッド・フォスターに見出され、1999年のグラミー賞リハーサルでアンドレア・ボチェッリの代役として舞台に立ち、たちまちセリーヌ・ディオンとデュエットする栄誉を得た。その後プロとしての活動(このアルバムの制作も含めて)の比重が増えてきたとき、この歳若いフォスターの弟子が名門カーネギー・メロン大学を中退したのも当然の成り行きだったのだ。
このアルバムで、フォスターのイージーリスニング路線とはちょっと趣を異にするところがあるとすれば、それはグローバンの才能と、情感あふれる成熟した歌声への潜在性がはっきりと表れているところだと言えるだろう。たとえば、情緒的に歌い上げたモリコーネのもうひとつの代表作である「Cinema Paradiso」(「ニュー・シネマ・パラダイス」)、哀愁を込めて解釈したドン・マクリーンの「Starry, Starry Night」とアルバート・ハモンドの「Alejate」、見事に劇的な変化をつけたナポリ楽派の曲「Alla Luca Del Sole」と「Canto Alla Vita」などを聴けばわかるように。ちなみに「Canto Alla Vita」ではザ・コアーズをフィーチャーしている。ネオ・プログレロックオペラ調に歌ったバッハの「Jesu, Joy of Man's Desiring」(リリ・ハイドンと共演)も含めて、このアルバムではグローバンのパフォーマンスの多くが、従来の音楽的構造の枠を超えて、より大きくかつ大胆になっているようだ。ということはつまり、グランドオペラもかなり視野に入れているということではないだろうか。はじめに言ったように、人生にはもっと凄いことがいつも待っているのだから。(Jerry McCulley, Amazon.com)
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32 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まさか彼のCDをきくとは,
By
レビュー対象商品: ジョシュ・グローバン (CD)
クラシック音楽を専門に勉強し、たいがいのオペラも聴いているので、アリー・マイ・ラヴのときも「よくあるクサイ演出」なんて思って気にも止めなかったけど、CDを聞いて彼の声は本物だと思う。クラシックとポップの間で、この音感とのびる歌声をつぶさないように成長していって欲しい。外盤には歌詞カードがないので、イタリア語と英語の両方を理解したければ、日本版を。アメリカののびのびとした開放感もヨーロッパの哀愁も超越した、これからが楽しみなニュータイプの歌声。クラシックファンにもお勧めの一枚。
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
グッジョブ!,
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レビュー対象商品: ジョシュ・グローバン (CD)
テノールというと、甘美さや優雅さの他に荘厳さや強さなどがあり、三大テナーやラッセル・ワトソンには強くそういうものを感じる。一方ジョシュのテナーは、柔らかさや調和といったものが非常に魅力だ。その分、私達の耳に親しみやすい気がする。でも他に負けない大らかさや、独特の甘美表現でジョシュにしか出来ない効用が、この作品には溢れていた。作品の選曲も、我々素人にとって充分リラックスできるものばかりだと思う。メロディアスなものばかりがピックアップされている。それは、頑なさや頭でっかちな曲より、プロデュサーが、彼の素質をのびのび引き出させている空気感が伝わる。リスナーにとってこの14曲のアイテムは、質の高い14曲であり、価値は大きい。
25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
やっと登場、アメリカのクロスオーバー歌手,
By みふゆ (福岡) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ジョシュ・グローバン (CD)
あれだけ巨大な市場を持ち、音楽会をリードしているアメリカだがクラシカル・クロスオーバーの分野では例外はあるもののヨーロッパ系アーティストが上位を占めていたと思う。英国出身のサラ・ブライトマン、ラッセル・ワトソン、シャルロット・チャーチ、イタリアのアンドレアボチェッリ、フィリッパ・ジョルダーノ、かなり毛色は違うけれど、ドイツのエニグマ等、人気のあるクロスオーバー・アーティストはほとんどヨーロッパ系だ。そんな中でようやくアメリカに前述のクラシカル・クロスオーバー・アーティストに張り合える人が出てきたという気がする。 一般に大人っぽいアメリカ人にしては、童顔で甘いマスクの青年だが、声量豊かなテノールは外見を裏切る成熟した響きで聴き応えがある。敏腕プロデューサー、デビット・フォスターの秘蔵っ子というだけあって、アレンジも力が入っていて◎。惜しむらくはまだ若いせいか、曲によって歌唱法を変えたり、声を変えたりという小技が使えないこと。表現力に幅が不足しているのだ。その分、技巧に頼らず情感込めて歌い上げている雰囲気が前面に出ていて好感が持てる。これから、もっと巧くなる人だと思うので、次作が楽しみだ。
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