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そんなベケットの意外性に触れたければ、この詩・評論集を開いてみるといい。一見、二重三重にねじれまがっているように見えるベケットの世界が、実は「語り得ぬもの」を言葉にしようとする不可能の試みだったことが見えてくる。そこまでくれば、彼の言う「表現すべきなにものもない、表現すべき道具もない、表現すべき足場もない」という芸術のメチエが、いかに真摯なものであるか自ずと納得できようものだ。
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