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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ヴォーカルに凄く味わい有り,
By miss Galileo (神奈川) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ジュークボックス (CD)
Cat Powerそしてヴォーカルのショーン・マーシャルのことは一切知らず偶然試聴して一聴して気に入り購入しました。1曲目でシャーデーがビートの利いた曲を歌っているみたいと思いましたが、やはりちょっと違いますね。シャウトしないナチュラルな歌い方だけれど、とても哀愁というかソウルを感じます。所々でみられる残響音とでもいうのでしょうか、これが彼女の声と相まって独特のムードを醸し出しています、レトロ調というのか、これが、けだるくも内面をとつとつと吐露するかのようなヴォーカルによく合っている気がします。妙に後を引くというか、心に余韻を残すような効果を生んでいると思いました。 色々なビッグネーム達(そのジャンルの広さにもビックリ)のカヴァー曲がほとんどですが、彼女の言うように単なるカヴァーアルバムと思わないというか、思わせない仕上がりです。自己に向きあい様々な葛藤を過ごしてきた彼女の心とそのつど同調してきた歌を通して、まるで独り語りのように彼女が自ら表現したいものを表現しており、それが染み通ってくるかのようです。オリジナルもとても印象に残りました。 ちょっと(曲によっては)オルタナカントリーを思わせるところがあるとライナーノーツにありましたが、私もそう思いました。
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5つ星のうち 4.0
今は自分のいいたいことを言うし、そうすることを恐れてもいない・・。,
By
レビュー対象商品: ジュークボックス (CD)
タイトルは、ライナーノーツにあるショーンさんのお言葉。一曲目のどっしりしたドラム、それに重なるベースとオルガンの確かさ、あきらかにいままでのアルバムと違います。 ショーンさんの歌声も、輪郭がはっきりとして、なにかを訴えかけるようにこちらを見据えています。 パーマネント・バンド、「ダーティ・デルタ・ブルーズ」を得て、ツアーを回り、その後で録音されたこのアルバム。 いままでにないバンドのコンビネーションを味わえます。 のびやかさと同時に、安心できるグルーヴ。確かな手ごたえがあります。 2曲の自作曲を除くカバー集。 以前の"The covers record"の消え入りそうな危なっかしさとは、全然ちがいます。 正直、原曲について私はほとんどわからないのだけど、ショーンさんのルーツのルーツ、子供のころに家で聞いていた、おばあちゃんのレコードなんかかららしいです。 ハンク・ウイリアムス(カントリー&ウエスタン)ジョニ・ミッチェル、ボブ・ディラン・・・。 なかでもすごいのが、10曲めのビリー・ホリディのカバー"Don't explain"。 ショーン・マーシャルのいちばんの深部。 いわば、ディープ・ソウルといえるものを、こころの奥底からたたきつけるように歌います! なにげに聞いていて、目がぱっちり!まさに魂を揺さぶられます。
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5つ星のうち 4.0
オリジナルな悲しみ,
By ロックス (福岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ジュークボックス (CD)
音楽っていうものは本来的に個人の「感傷」に力点を置く表現なんだと思う。言葉を持たないで音そのものの最先端を求める音楽もあればどこまでも能天気で軽薄な音楽もあるから一概には言えないけど、フォークやブルースなどの伝統的な保守音楽はギター一本からでも伝えられる個人性の濃さ故に、その傾向が極めて強い。父親のレコード・コレクションから知ったビリー・ホリデイや彼女が敬愛するボブ・ディランなどの往年の名曲をキャット・パワーことショーン・マーシャルが歌ったカバー・ソング集。ライブでもカバー曲をやることが比較的多いようだが、彼女はこのアルバムをただのカバー・アルバムとして受け取って欲しくないという。ここにある感傷は別人が洩らしたものだが、これらに寄り添いながら人生の潮流を経験してきた自分のそれと重ねることのできるリアルな感傷なのだということだろう。確かに、そうでなければ自然な状態でここまで真に迫った歌い方はできないはずだ。ノド元を焦がしながら這い上がってくる悲しみは、本物だ。このアルバムがただ大好きなだけの音楽のイミテーションや単なる寄せ集めというカバー・アルバムにありがちな陥穽に陥っていないのは、そこの部分の意識が何よりも強いからだろう。というか、人の楽曲を歌うことが多い彼女だからこそ、カバーという行為はそうでなければ意味がなかったのかもしれない。解釈から唱法やアレンジに意識、とにかくどこまでもオリジナルな一枚。
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