映画というのは、多かれ少なかれ時が経つほどに古さを帯び、封切られた当時は感性にピンときても、数年後には古くさく感じる経験があります。衣装やヘアスタイル、また当時の先端の技術を駆使した内容のものは特にそう感じる傾向があります。しかし、映画史において古典・名作の類に位置づけられて長く愛されていくものもまた、存在します。
前置きが長くなりましたが、この映画はそのどちらにも属さないニュートラルな作品です。古くも新しくも感じさせない、いつ見てもまるでつい最近つくられた、という感があります。事実、私はこの映画が1974年に撮られたということに全く、気が付きませんでした。初めてこの作品を見たのは何年も前ですが、その時は、映画にはさっぱり詳しく無かったので、まさかこの女性が、「若かりし頃の」ジェーン・バーキンだとは思いも寄りませんでした。ジェーン・バーキンという名前は知っていましたが、この映画を見て普通に若い女優サンなのだと思い込んでしまいました。で・肝心のストーリーは退屈しないのか、というところですが話自体にもかなり引き込まれます。奇抜な設定のようですが、自分に
起こってもおかしくない、なさそうであり得そう…なのです。私個人では「ここで恋に落ちそうだ」というシーンがありまして、それは他のどの映画のシーンよりも強く、魅惑的なのです。