メリル・ストリーブ、エイミー・アダムスの映画の原作本として、この本を手にしました。
それだけに、冒頭からいろいろな料理の用語が目白押しで、正直読むべき本では無かったかなと思いました。
しかし、読み進めるうちに、この本は決してそうした「料理」を中心とした本ではなく、もうすぐ30歳になる一人の女性が、日々の耐えがたい生活から、目標のある「人間らしい」生活に復帰する人生の応援歌のような、そんな本であることが解ってきました。
主人公が何となく手にした「フランス料理の達人」と言う本は、アメリカの家庭における必須の料理本のようで、作者のジュリア・チャイルドのキッチンはスミソニアン博物館に展示されているほど有名なもののようです。
主人公は、平凡なOLであり、ホルモン異常で早く子供を作らないとと医師に言われ続けている、そんな女性です。
そんな彼女が1年間でこの本にある524のレシピを料理し、その過程をブログに紹介してゆくと言う計画を決意し、その間様々な出来事があるのですが、やがてそれがマスコミに取り上げられるようになると言う物語です。
ジュリアからジュリーに引き継がれ、読者に伝わってくるものは、「生きる」こととは何かと言うことです。
作者が最後に纏めていますが、一言で言って「喜び」です。
何をするにも「喜び」が持てること、それが「生きている」と言う証になるのでしょう。
そのためには、「自信」とか「確固たる意志」とか「幸運」と言ったことも必要になるのでしょう。
読み終わって、明日も頑張ろうと勇気づけてくれる、そんな本でした。