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ジュリアス・シーザー (新潮文庫)
 
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ジュリアス・シーザー (新潮文庫) [文庫]

シェイクスピア , 福田 恒存
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 218ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1968/03)
  • ISBN-10: 4102020063
  • ISBN-13: 978-4102020067
  • 発売日: 1968/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.4 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
シェークスピアの他の作品と同様、芝居の脚本として書かれているため、まわりくどく、大仰で、理屈っぽい言い回しが多いが、シェークスピアの作品としては珍しく卑猥な表現や翻訳家泣かせのダジャレがない。「ローマ人の物語」の著者・塩野七生がこの作品について、プルタークの「伝記」を参照して書いてあるだけで、史実ではないと批評しているが、そんなことはどうでもいい。例えば日本でも、赤穂浪士の討ち入り事件に刺激されて「仮名手本忠臣蔵」が書かれ、現代に至ってもさまざまな忠臣蔵の小説、映画、テレビ番組が作られているが、大石東下り、南部坂雪の別れ、赤垣源蔵徳利の別れ、神崎与五郎詫証文その他の名場面が史実ではないのを承知のうえで、国民はそれを鑑賞しているのだから。シェークスピアの作品についてはさまざまな翻訳があり、他の翻訳を読んでいないので本書の翻訳がどうなのかわからないが、文章は読みやすく活字が大きく何も不満はない。上記のプルタークの「伝記」についても巻末に詳しく引用されているので、有益である。
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形式:文庫
絶対的な名声と権力を手に入れたローマの英雄シーザー。
やがて彼が王になることに対し、危機感を募らせてきたブルータス一味がやむをえず暗殺を企て決行します。
しかし、運命の神々はシーザー派のアントニーに味方し、ブルータス一味を破滅に追いやることに・・・

ストーリーはすごく単純ですが、起承転結があって、場面転換がスピーディーなので、伝説的クーデターを一挙に目撃してきたかのような快感を味わえました。

なにより各人物が語る口調がすばらしいです。
面白かったのは、クーデター直後アントニーがカエサルの亡骸とともに民衆の前でする演説です。
「王冠を三度断ったシーザーは、公明正大の士ブルータスにたおされたのだ」と皮肉いっぱい。
ブルータスがあっという間に英雄から極悪人に変わってしまいます。

福田訳は古臭くありませんでした。巻末の解題もしっかりしています。プルタークの『英雄伝』を基に戯曲に仕立てているということなので、こっちも読んでみたくなります。

歴史を文学・娯楽作品にすることによって、生身の人間がどのような気持ちで過去に生きていたのだろうかと、豊かな見方ができるんだなあと考えたりしました。
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形式:文庫
歴史物が好きで、学生時代に何度かチャレンジしたが挫折。
しかし十数年たった今読んでみて、数々の名台詞に、なぜ挫折したのか不思議に思うくらいです。
あらすじは皆さん書かれているので、読んでいてしびれた台詞をいくつか紹介します。

キャシアス「・・・そして、おれたち、けちくさい人間どもは、その股の間を往き来しながら、せめておのれのために、恥ずべき墓穴をみつけたいものとあくせくしているのだ。人間、時にとっては、おのが運命をも支配する。とすれば、ブルータス、罪は星にあるのではない、われわれ自身にあるのだ・・・」

ブルータス「・・・おれはシーザーを愛さぬのではなく、ローマを愛したのである。みなは、シーザー一人生きて、他のことごとくが奴隷として死ぬことを望むのか、シーザーを死なせて、万人が自由人として生すことよりも? ・・・誰かいるか、ローマ人たることを欲しないほど不遜な人物が?・・・この私はローマのために最愛の友を殺した。その同じ刃を、もし祖国がそれを必要とするならば、いついかなるときでも、われとわが胸に突きつけるであろう・・・」

アントニウス「・・・シーザーはわが友であり、私にはつねに誠実、かつ公正であった。が、ブルータスは言う、シーザーは野心を懐いていたと。そして、ブルータスは公明正大の士である・・・貧しきものが飢えに泣くのを見て、シーザーもまた涙した。野心はもっと冷酷なもので出来ているはずだ。が、ブルータスは言う、シーザーは野心を懐いていたと。そしてブルータスは公明正大の士である・・・私は三たびシーザーに王冠を捧げた。が、それをシーザーは三たびしりぞけた。果たして、これが野心か?が、ブルータスは言う、シーザーは野心を懐いていたと。そしてブルータスは公明正大の士である。 私はなにもブルータスの言葉を否定せんがために言うのではない。ただおのれの知れるところを述べんがために、今ここにいるのだ。みなもかつてはシーザーを愛していた。もちろん、それだけの理由があってのことだ。とすれば、現在いかなる理由によって、シーザーを悼む心をおさえようとするのか?ああ、今や分別も野獣のもとに走り、人々は理性を失ってしまったのか!・・・みな許してくれ、私の心はあの柩のなか、シーザーと共にあるのだ、それが戻ってくるまでは先が続けられぬ・・・」

長い引用となってしまいましたが、私もその場面にいたら・・・、市民と行動を共にしない自信はありません。
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最近のカスタマーレビュー
普遍なるもの
この作品にはある種の「普遍性」を感じた。
それは、「人間の本質」という普遍性である。

読みながらにして感じたこと。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: triangle
素晴らしい
素晴らしい言葉の魔術。
訳も自然で素晴らしい。
誤訳もあるそうだが。
投稿日: 10か月前 投稿者: きなこ
「ブルータスお前もか」
ローマを舞台とした政治劇。
ジュリアス・シーザーといえば「ブルータスお前もか」の有名なセリフぐらいしか知らなかった。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: かずろう
楽しめました。
タイトルは『ジュリアス・シーザー』なので、
シーザーのカッコよさを前面に出した戯曲を想像してしまいますが、... 続きを読む
投稿日: 2009/3/9 投稿者: noki-noki
ブルータス、徳高い仇。
★3/3(最高!)... 続きを読む
投稿日: 2008/8/7 投稿者: えいえんのたびびと
衆愚政治、友との葛藤
技術の進化や環境の変化に比べて

人間というのはなんと代わり映えのしないものだろう。... 続きを読む
投稿日: 2007/5/16 投稿者: 浦坂
プルータス お前もか
 シーザーと言うと言いにくいので カエサルと言い直すことをまずご了承頂きたい。... 続きを読む
投稿日: 2006/4/9 投稿者: くにたち蟄居日記
現代に通じる政治劇
シーザーは歴戦の勇者で、ブルータスは力でシーザーを倒す。そして最終的に力と力の争いの上にたったのがアントニーの演説。彼の有名な演説は計算しつくされていて、極めて巧... 続きを読む
投稿日: 2004/6/30 投稿者: きのっこ
愚かで感情に支配される民衆(私たち)
ジュリアス・シーザーを暗殺したブルータスは、民衆に向かって、なぜ自分たちがこんなことをしなければならなかったかを、冷静に論理的に説明する。これを受けた形で登場した... 続きを読む
投稿日: 2002/3/22 投稿者: 石ケ守諭邦
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