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ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書) 新書 – 2008/7

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本の新聞・テレビ記者たちが世界中で笑われている。その象徴が日本にしかない「記者クラブ」制度だ。メモを互いに見せ合い同じカンニング記事を書く「メモ合わせ」、担当政治家が出世すれば自分も出世する歪んだ構造、権力におもねり掴んだ事実を報道しない体質。もはや新聞・テレビは権力をチェックする立場と国民に知らせる義務を放棄したも同然である。恐いもの知らずのジャーナリストがエリート意識にこりかたまった大マスコミの真実を明かす、亡国のメディア論。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

上杉/隆
1968年福岡県生まれ。NHK報道局勤務、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取財記者を経て、2002年よりフリーランスのジャーナリストとして活動。NHK勤務に関し経歴詐称を取り沙汰されるが、東京地裁が認定した二年超の勤務実態を根拠に反撃。中傷にも屈しない打たれ強さに定評がある。徹底した取材と精緻な分析で、記事・作品を発表するたび永田町が震撼する気鋭のジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


登録情報

  • 新書: 234ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2008/07)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4344980883
  • ISBN-13: 978-4344980884
  • 発売日: 2008/07
  • 商品パッケージの寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1 70件のカスタマーレビュー
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形式: 新書
本書が書かれた2008年当時、記者クラブの弊害については既に多くの批判があったはずだが、それはともかく、筆者の指摘はまさにその通りで、現在もそれが一向に改められていない現実には、暗澹とせざるを得ない。
今後も、上杉氏の活躍には期待したい。

ところで、氏が手本として上げるのはニューヨークタイムズであるが、その「イラク検証報道」(p204)については、相当違和感を感じる。
確かに、自らの過ちを認めその検証報道を行った同紙の対応は、日本の新聞にはなかなか見られないものであるのは確かだろう。
しかし、罪もないイラクの人たちを滅茶苦茶に殺してまわり(それを支持にしておいて)、イラク攻撃も終わった段階で、あれは間違いでした、といっても、ちゃんちゃらおかしい。失われた多くの命は戻らない!、それがなんだ!、イラクの人たちは怒るだろう。
この検証が立派だというのは、このイラク戦争でアメリカ軍に殺されなかった人間のいうことである。

蛇足だが、氏は海外のメデイアが日本に比べていかに優れているか、を書いているのだが、この場合、海外=アメリカである。「海外のメデイア」というなら、フランスもイタリアもザンビアもシリアも中国も北朝鮮も検証しなければならない。海外=アメリカという発想は、外人=アメリカ人、外人=英語を話す、みたいな幼稚な発想である。
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形式: 新書
 いやぁ、ますます新聞を読むのが情けなくなる。

 話には聞いていたが、日本の新聞記者やテレビの記者は「記者クラブ」という村社会に守られて、ぬくぬくと手をつないで情報を「共有」しながら仕事をしているのだ。なんと。
 著者が告発している「メモ合わせ」という会見後のお友達仕事は、各社の記者がみんなで内容を確認しあっているというではないか。スクープで抜かれることが怖いのだ。だから、えてして政治家の汚職などは社会部の記者から出てくるものなんだそうだよ。

 自分の担当の政治家が出世すれば、すなわち自分の政治部内での地位も上がるために、その政治家に気にいてもらえるような記事しか書けなくなる。そんなことも聞いてはいたが、公僕であり、国民の税金を使って送り出している政治家を、木鐸である新聞が監視をできるわけはない。馴れ合いもはなはだしいのだぁ!

 その日本独特の制度「記者クラブ」は、国際的にも非常に評判が悪いらしい。何度もその「村社会」をオープンにするように勧告さえ受けている。村社会を守るために新聞社とテレビ局を中心とした会員以外には解放していない。だから、週刊誌やマイナー新聞、そして何より、著者のようなフリーランスのジャーナリストは記者会見場に入ることや、質問をすることを一切許されていないのだそうだ。
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形式: 新書
個人的なエピソードをまじえながら、日本の新聞やテレビ局にはジャーナリズムがないことを見せつけていきます。特に、その現れとして署名記事の欠如と記者クラブの弊害を繰り返し採り上げています。記者が個人の責任として記事を書くことがなく、じゃあ新聞社が責任をとるかというとそうでもない。結局、それなりの数の新聞やキー局があっても、すべて政府の子飼となって報道機関じゃなく宣伝機関となってしまっているというわけです。

もう新聞の時代もテレビの時代も終わりだと思っていましたが、このような惨状を読むと、少なくとも日本では、新聞やテレビの<自滅>なのだと思わざるをえません。
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形式: 新書
 記者クラブの存在によって自由な取材が制限され、結果として取材先と取材陣との
馴れ合いを生んでいるのが今の日本ジャーナリズムだという。
 署名記事が当然なN.Y.タイムズにひきかえ、日本の新聞はほとんどが
非署名記事であり、記者は横並びの事実関係を記事にするだけだ。
 つまり、日本の新聞は通信社の仕事しかしていない、とも言っている。
 全く正論で、つけ入る隙はないのだが、そもそも新聞の歴史も違えば、在り方も違う。
 N.Y.タイムズと比べても仕方なかろう、とも思うが、筆者も描いているように、
ジャーナリストとは名ばかりで、レベルの低い輩が多いことも確かだ。
 あまり期待はできないが、筆者の血の出るような、この叫びが何時の日か
報われることを、願って止まない。
 国民はそのレベルに応じた政府しか持てない。
 ジャーナリズムも、また然り、ではないことを祈ろう。
 
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